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猫の耳ダニの症状と正しい治療法を解説!室内飼育が予防のカギ?
猫の耳ダニの症状や病院での治療方法についてまとめました。猫が耳ダニにかかった場合は、早めに病院に行って薬などで治療をする事が大切になります。室内飼育など、猫が耳ダニにかからない為のポイントもチェックして清潔な状態を保ちましょう。

猫の耳ダニの症状や治療法を徹底解説
家族の一員である猫にはいつまでも元気でいて欲しいと思うのが飼い主として自然な流れです。そんな猫の健康を保つ上で大切になるのが耳ダニの予防。猫は色々な理由で耳ダニにかかる可能性があるので、きちんと注意してあげる必要があります。耳ダニを放置しておくと症状が悪化する事も多い為、早めに病院へ行って適切な治療を行いましょう。
耳ダニは猫に多い疾患のひとつ
耳ダニは、猫に多い疾患として知られています。耳にダニが寄生する事によって様々な症状が出てくるので、注意が必要。万が一、猫に耳ダニが出来てしまったら「どうすれば良いのだろう」と戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。本記事では、猫に耳ダニが出た場合の症状や治療方法についてまとめました。耳ダニが出た時の参考にしてみてください。
早めに病院に行って、薬などの適切な治療を行えば耳ダニは綺麗にする事が出来ます。いつまでも健康でいてもらう為に、猫に耳ダニの疑いがある場合は病院へ行ってみましょう。どうしたら猫の耳ダニを防ぐ事が出来るのかも含めて、耳ダニに関する詳しい情報をご紹介します。

猫の耳ダニとは?
まずは、猫の耳ダニとはどういった物なのかチェックしていきましょう。人間にとっては聞き慣れない耳ダニという言葉ですが、猫がかかりやすい疾患として知られています。猫を飼う場合は耳ダニの事について詳しく知って、予防をしていく事も大切。耳ダニとはどういういう原因によって猫に寄生するようになるのかも含めて、耳ダニについて学んでみてください。
「ミミヒゼンダニ」が原因で起こる疾患
猫の耳ダニの原因となるのがミミヒゼンダニです。ミミヒゼンダニとは、0.3~0.4mmくらいの小ささとなっているので、肉眼で発見する事は難しいのが特徴。ミミヒゼンダニは耳の中の皮膚の表面に住み着く事が多いです。一度、ミミヒゼンダニが住み着くと、耳垢や分泌液などを餌として増殖していきます。耳の中で卵を産む事で増殖し、どんどん増えていくので気をつけてください。
主な感染経路は屋外の犬猫との接触
耳ダニに感染する原因は色々ありますが、主な感染経路と言われているのが室外です。室外で飼っている猫がいる場合、耳ダニに感染していないかどうか把握する事が大切。外で飼われている犬や猫を媒介として、耳ダニが寄生する可能性が高くなります。完全室内飼いではなく、室外で飼う事がメインになっている場合は、耳ダニに寄生するリスクを持っていると考えましょう。
室内飼いだったとしても、耳ダニに感染する事があります。飼い主が外の猫と接触して耳ダニを持ってくるなど、そういった場合が考えられるので室内飼いの猫に耳ダニが寄生しないように清潔な状態を保つ事も大切。耳ダニの感染には色々な原因がある為、きちんと注意しておく事が大切になります。ちなみに人には耳ダニは感染する事はありません。
耳ダニは自然治癒しない
耳ダニは、自然治癒する事はありません。耳ダニを放置しておくと、どんどん増殖して症状が悪化していきます。猫が普段通りの様子であったとしても、耳の中に異常がある場合は早めに病院へ行ってください。病院で治療を行わないままだと、症状の悪化により更に酷い耳の病気になるかもしれません。耳ダニは自然治癒するとは考えず、薬などで適切な治療を行う事が大切です。
耳ダニの症状
猫が耳ダニに感染すると、黒っぽい耳垢が多く溜まるようになります。猫の耳垢は赤茶色っぽい色をしている事が多いですが、耳ダニが寄生している状態だと黒い耳垢が出てくるので注意しましょう。また、猫の耳から異常な臭いがしていたら耳ダニのサインです。猫の耳は通常、臭いがする事はないので臭いがした時点で耳ダニを疑ってください。
耳ダニが寄生していると、猫の耳の表面に噛み付きます。小さな耳ダニが噛み付く事で耳の中が痒くなり、猫が耳を掻く回数が増えるのも症状の1つ。猫がしきりに耳を掻いていたり、頭を振る様子が見えたら耳の中が痒くなっているサインなので気をつけてください。両耳でなく、片耳だけ耳ダニに感染する場合もあるので、そういった点も注意して症状をチェックしましょう。
猫の耳ダニを治療する方法
猫が耳ダニにかかってしまったら、どういった治療をすれば良いのでしょうか。耳ダニは自然に治癒する事はなく、何らかの治療をする必要があります。適切な治療をしていないと猫の耳ダニが悪化する場合もあるので、気をつけてください。猫が耳ダニに感染した時に取り入れておきたい治療をご紹介します。
病院での薬物治療が効果的
猫が耳ダニにかかった場合は、すぐに病院へ行く事が大切になります。病院で診察を行い、薬物治療をする事が最も効果的な治療と言えるでしょう。勿論、病院にもピンからキリまであるので信頼の出来る主治医がいる病院に行ってください。そこで処方された薬で治療をしていけば、耳ダニを完治させる事が出来ます。
自宅でのケアは獣医師に従うべき
ホームセンターやペットショップなどでダニの薬があるので「病院に行く時間がないから市販薬で治療をしてみよう」と思う方もいるかもしれません。しかし、素人判断での治療は危険です。基本的には病院の医師の指示に従って治療をする事が大切になります。獣医師に投薬を指示される事もあるので、相談をしながら納得のいく方法で治療をしてください。
猫の耳ダニを予防しよう!
ここまで猫の耳ダニの治療方法について見ていきましたが、基本的には耳ダニに感染しない事がベストです。それでは、猫の耳ダニを防ぐ為にはどういった事をすれば良いのでしょうか。猫の耳ダニを防ぐ為のポイントについてご紹介します。
完全室内飼いを徹底する
室外の猫や犬を媒介として猫が耳ダニに感染する場合が多くあるので、完全室内飼いを徹底するのがおすすめです。外には出さず、室内で飼っていれば外の猫や犬と接触する機会がないので、耳ダニに感染するリスクは低くなります。室内だけでなく外にも出している、という場合は耳ダニ予防の為に完全室内飼いを検討しましょう。
猫の居住環境を清潔にする
室内飼いにしていたとしても、住環境が不潔だと耳ダニが繁殖して猫に寄生する場合があります。掃除をこまめに行い、清潔な状態を保つようにしましょう。トイレ掃除を怠らず、掃除機や床拭きなどを行うようにしましょう。
定期的に耳掃除を行う
定期的に耳掃除を行う事も重要なポイントになります。耳の中を清潔な状態にする事で耳ダニを予防する事が出来るようになるので、耳掃除を意識しておきましょう。耳掃除は月に2〜3回程度の頻度で行うのが基本です。耳掃除をする場合はコットンなど肌に優しい素材を使うのがおすすめ。コットンを軽く水で濡らし、耳の外側の部分を優しく掃除します。
耳垢は、基本的に耳の奥には溜まりません。耳の奥まで掃除をしようとすると鼓膜を傷つけてしまう可能性があるので、耳の外側だけの掃除で大丈夫です。強く擦らず、優しく掃除をするようにしてください。
外飼いの場合は駆除薬をつける
自由にのびのびとした環境で過ごさせてあげたいという気持ちから、室内だけではなく室外に出している家庭もあるかもしれません。その場合は、駆除薬をつけるのがおすすめです。駆除薬をつけて耳ダニを予防しておくと感染のリスクが下がるので、医者と相談しながら取り入れてみてください。

気を付けたい!猫の耳に関する病気
猫の耳の病気は耳ダニに以外にも色々あります。猫が健康に暮らす事が出来るように他の耳の病気についてもチェックしていきましょう。代表的な猫の耳の病気についてご紹介します。
耳に炎症が起こる「耳炎」
猫は、耳炎にかかるリスクがあります。耳垢腺や皮脂腺が炎症を起こす外耳炎、鼓膜の内側にある中耳に炎症が起きる中耳炎、音を感知する部位である内耳に炎症が起きる内耳炎の3種類があるので気をつけてください。
耳が腫れる「耳血腫」
耳血腫は、耳の皮膚の内側に出血が起こる事で血液が溜まる病気です。耳が腫れてしまうので、早めに病院へ行って治療をする事が大切。耳を強くぶつけたり、掻いたりすると起こる場合があるので注意してあげましょう。

毎日のケアで猫の耳ダニを防ごう!
猫が耳ダニにかかる可能性は、室外で飼っていると高くなるので注意が必要になります。室外で飼う必要がなければ、完全室内飼いにするのがおすすめ。そうする事で耳ダニに感染するリスクが低くなり、健康的な状態を保つ事が出来るようになります。ただし、室内飼いだったとしても清潔な状態を保てないと耳ダニが出る場合があるので気をつけてください。
適度な頻度で耳掃除をする事や、猫の様子に注意をする事で耳ダニが悪化する事を防げるようになります。猫の耳に何らかの異変を感じたら、早めに病院へ行って治療をするようにしましょう。猫は他にも耳の病気にかかる事があるので、その点にも気をつけて一緒に暮らすようにすると安心ではないでしょうか。