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かぎしっぽの猫は幸運を運ぶ?変わった形になる原因と理由は?
猫のしっぽは形も長さも様々です。猫のしっぽの中でもちょっと変わっているのがかぎしっぽです。しっぽの先が少し曲がっているかぎしっぽの猫は幸運を運ぶとも言われています。こちらでは、かぎしっぽの特徴や変わった形になる理由についてご紹介していきます。

かぎしっぽ猫になる理由や特徴を紹介

猫のしっぽは多種多様です。ふわふわで太い華やかなしっぽ、シュッとして美しいしっぽ、短くてかわいいしっぽなどそれぞれ魅力的です。猫のしっぽの中でも少し珍しい形をしているのが、かぎしっぽです。しっぽの先が曲がっていて鍵のような形をしていることからかぎしっぽと呼ばれています。こちらでは、かぎしっぽにどんな特徴があるかをご紹介していきます。
かわいいかぎしっぽは幸運の印

かぎしっぽはユニークな形が注目されるだけでなく、幸運の猫として大切にされています。しっぽの鍵で幸せの扉を開ける、フックのような形のしっぽで幸せを引っかけてくるなど縁起のいい言い伝えが多いので幸運の猫と呼ばれるようです。縁起がいい幸運の猫として扱っているのは日本だけでなく、ヨーロッパでもかぎしっぽの猫は幸せを呼ぶ猫と呼ばれているようです。

猫のかぎしっぽについて

幸運を運ぶと呼ばれているかぎしっぽの猫ですが、一般的な真っすぐなしっぽとは異なった特徴を持っています。こちらでは、かぎしっぽの特徴、かぎしっぽが出来る理由についてご紹介していきます。また、海外では珍しいとされるかぎしっぽの猫が日本に多い理由についてもチェックしていきましょう。
かぎしっぽの特徴

しっぽの先が曲がっていたり、短くクルっと巻いているのがかぎしっぽの特徴です。猫のしっぽは18~24個の尾椎という小さな骨で成り立っています。しっぽがしなやかに動くのは尾が連なっているからです。この尾椎が少なかったり、尾椎同士がくっついた状態で変形すると、しっぽの先が曲がってかぎしっぽになります。レントゲンで見ると骨が曲がっている特徴が分かりやすいです。
先天性の原因

遺伝子の影響でかぎしっぽになる猫もいます。短く丸まったボブテイルが持つ「HES7」、しっぽが短い猫であるマンクスが持つ「T-Box」、まだ正式には発見されていませんがその存在が予測されている「第三の遺伝子」の3つがかぎしっぽの原因になっていると言われています。

ちなみに通常のしっぽの猫には「HES7」の遺伝子を持つ子はいないようです。一見、骨折にも見えるので心配する方もいるかぎしっぽですが、遺伝子が理由でかぎしっぽになっている子は骨折ではないのでそのままにしても問題ありません。
後天性の原因

後天性の原因でかぎしっぽになってしまう猫もいます。子猫のしっぽは尾椎がまだ柔らかいので、ドアに挟まったり、母猫に踏まれてしまったなどの理由でしっぽに力が加わると曲がってしまうことがあるようです。子猫のうちにかぎしっぽになるのはあまり問題ありませんが、真っすぐだったしっぽが急に曲がってしまった時は動物病院で診てもらいましょう。
レントゲンを撮ってもらうとしっぽの状態が分かりやすいので設備の整った動物病院に連れて行くのがおすすめです。ちなみに、成猫になってから怪我などでかぎしっぽになった場合は、神経を傷つけている可能性があります。神経が傷つくと身体のバランスが取りにくくなったり、障害が出てくることもあるので注意が必要です。
日本にかぎしっぽが多い理由

日本にかぎしっぽの猫が多いのは江戸時代に広まった噂が理由という説があります。江戸時代は猫をペットとして飼う人が増えた時代ですが、しっぽの長い猫は敬遠されてきました。しっぽが長い猫が長生きすると、しっぽが2つに割れる猫又という妖怪になるという噂が広まったからです。

猫又は見た目の恐ろしさだけでなく、人を食い殺す妖怪と言われていたため、日本人はしっぽの長い猫を避けてしっぽの短い猫やかぎしっぽの猫を好むようになりました。猫又の噂が広まることで、しっぽが短い猫やかぎしっぽの猫の繁殖が進んだため、現在の日本ではかぎしっぽの猫が多いのです。
日本では馴染み深く、見かけることの多いかぎしっぽの猫ですが、ヨーロッパ方面の猫はしっぽが長い傾向にあり、かぎしっぽの猫は大変めずらしいので幸運の猫としてより大切にされているようです。
かぎしっぽが多い県

日本に多く生息していて馴染み深いかぎしっぽの猫ですが、特にかぎしっぽの猫が多いと言われているのが長崎県です。長崎県ではかぎしっぽの猫のことを「尾曲がりねこ」と呼んでいます。長崎県にかぎしっぽの猫が多いのは、鎖国時代に長崎県が貿易港となっていたことが理由と言われています。

東南アジアのジャカルタ周辺に多く生息したと言われるかぎしっぽの猫が貿易船に乗っており、長崎県に到着した後にそのまま住みついて現在のように頭数を増やしていったようです。猫が船に乗せられたのは、船の中でネズミなどの害虫を駆除する役割があったからです。猫の中でも幸運を運ぶかぎしっぽ猫は験担ぎの意味も込めて船に乗せられることが多かったようです。

かぎしっぽの猫を飼う際の注意点

しっぽの先が曲がっているのが特徴のかぎしっぽ猫ですが、家族として一緒に過ごす際は注意点がいくつかあります。こちらでは、かぎしっぽの猫だからこそ注意すべき点をご紹介していきます。注意点が分かれば、飼育もスムーズになるはずです。
感情がわかりにくい

猫のしっぽの動きを観察すると、猫の感情を読み取ることが出来ます。飼い主が帰宅した時などに喜びの感情を表す時はしっぽをピンと立て、不機嫌な時や好戦的な感情の時はブンブンしっぽを振ります。本来は猫のしっぽの動きを観察することでコミュニケーションが取りやすくなるのですが、かぎしっぽの猫はしっぽの動きが分かりにくく感情が読み取れません。

かぎしっぽの猫のようにしっぽで感情が読めない時は、鳴き声の調子や動き方を見てコミュニケーションを取るといいでしょう。毎日一緒に過ごしていると、愛猫の言いたいことやどんな感情なのかがなんとなく分かるようになります。猫の中にはおしゃべり好きな性格に子もいて、話しかけると鳴き声で返事をするかわいい猫もいます。
ゴミや砂がしっぽに付きやすい

かぎしっぽの猫はしっぽがフックのようになっているのでゴミや砂が付きやすいです。トイレに行った後に砂を引っかけてしまうこともあるのでよく観察しましょう。ゴミをや砂を付けたまま毛づくろいしてしまうと誤飲の原因になることもあるので注意しましょう。
真っすぐなしっぽをベターとする声もある

幸運を運ぶと言われているかぎしっぽの猫ですが、純血種の猫はほとんど真っすぐなしっぽであり、曲がったしっぽは奇形のような扱いをすることもあるようです。猫同士のお見合いをさせようとしても、かぎしっぽがネックとなって上手くいかないというケースもあるようです。猫に子供を産ませたい時にはかぎしっぽが敬遠されることもあるので注意しましょう。

幸運を呼ぶかぎしっぽ猫の画像集
かぎしっぽの特徴が分かったところで、次はかわいいかぎしっぽの猫の画像をチェックしていきましょう。幸運を運ぶと言われているかぎしっぽの猫の画像を見れば、幸せな気持ちになれるかもしれません。
お尻プリっとかぎしっぽ
こちらはしっぽ同士でコミュニケーションを取っている2匹の猫を撮影した1枚です。かぎしっぽが短いしっぽにちょこんとくっついていてかわいいです。猫はしっぽを絡ませたり、くっつけたりしてコミュニケーションを取るので、仲良しの2匹なのかもしれません。
子猫のかぎしっぽ
こちらは、黒と赤のモザイク模様を持つサビ猫を移した1枚です。細く小さなしっぽの先は折れてかぎしっぽになっています。画像の猫は生後1か月なので小さくてかわいいですが、サビ猫はべっこうのような不思議な色の被毛が魅力の猫なので、大きくなったらまた違った雰囲気の猫に見えるかもしれません。
ベッドで寝転ぶかぎしっぽ猫
こちらは、モコモコのベッドでリラックスして寝ているかぎしっぽの猫で、しっぽがゆるく曲がっています。キジトラ白の子猫でニコッとした顔で寝ているのがかわいく癒される1枚となっています。
ハチワレのかぎしっぽ猫
こちらは、上目遣いで飼い主さんを見つめるかぎしっぽ猫です。顔の模様が八の字のように割れているハチワレは、末広がりの八から縁起がいい猫とも言われています。この子は幸運を運ぶかぎしっぽも持っているので、飼い主さんをもっと幸せにしてくれるかもしれません。
わんこを見つめるかぎしっぽ猫
こちらは、ジャックラッセルテリアを見つめるかぎしっぽ猫の1枚です。猫が見つめているにも関わらず、ジャックラッセルテリアは目をそらすような視線をしていてかわいいです。犬と猫でも仲良く暮らせることが分かるかわいい1枚です。

かぎしっぽの猫と幸運な日々を過ごそう

かぎしっぽの猫の特徴や飼い方の注意点についてご紹介しました。猫はゆったりとした動きをするので、見ているだけでものんびりとした気持ちになることが出来ます。癒しを与えてくれる猫の中でも幸運を運んでくれるかぎしっぽの猫は特別な存在です。かぎしっぽの猫を見つけたら、家族として迎え入れてみてはいかかでしょうか。