旧正月(春節)はいつから?中国やアジア各国のお祝いと過ごし方を紹介

中国や韓国、台湾などアジアのいくつかの国では春節と呼ばれる旧正月をお祝いする習慣があります。旧正月とは、いつからなのでしょうか。今回は中国やアジア各国の春節の時期や春節の持つ意味や風習、一般的な過ごし方について詳しくご紹介します。

旧正月(春節)はいつから?中国やアジア各国のお祝いと過ごし方を紹介

目次

  1. 中国やアジア各国の旧正月(春節)について
  2. 中国の旧正月(春節)の過ごし方
  3. 中国の旧正月(春節)の風習・意味
  4. アジア各国の旧正月(春節)の過ごし方
  5. 旧正月時の旅行で注意すべきこと
  6. 旧正月(春節)に親しむ

中国やアジア各国の旧正月(春節)について

日本でお正月と言うと新年を迎えた1月1日からのことを指しますが、中国をはじめとするアジアのいくつかの国と地域では春節と呼ばれる旧暦のお正月をお祝いする風習があります。中国やアジア各国の旧正月とは、どのようなものなのでしょうか。また、旧正月にはどのような過ごし方をするのでしょうか。今回は中国やアジア各国の旧正月について、詳しくご紹介します。

旧正月(春節)と旧暦の関係

中国や韓国、台湾などのアジア諸国でお祝いされる旧正月は、旧暦と深い関係があります。日本や欧米諸国で使われている1月1日を一年のはじめとする現在の暦は、太陽の動きをもとにした太陽暦と呼ばれるものです。それに対して中国やアジア各国で使われている旧暦は、中国歴をもとにしています。

中国歴は月の動きをもとにした暦であり、太陽暦とは日付が一致していません。つまり旧正月と言うのは、旧暦上での一年の始まりである1月1日に当たる日を意味しています。

2020年の旧正月(春節)日程

旧暦である中国歴をもとにした旧正月ですが、旧正月は毎年日付が決まっていません。旧暦の旧正月は、概ね1月21日~2月20日くらいの間で毎年変わります。ちなみに2020年の旧正月はいつになるかと言うと、1月25日です。ほとんどの場合、この春節の日を挟む前後1日ずつがお休みになり3連休になります。

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中国の旧正月(春節)の過ごし方

旧正月について簡単にご理解いただいたところで、続いては旧正月の過ごし方についてご紹介します。まずはアジアの中でも特に旧正月を大切にしている、中国の旧正月の過ごし方です。旧正月といっても当日だけでなく、前後の日に色々なイベントや行事がありますので今回はその部分も含めて過ごし方をご紹介します。

12/23〜12/31(小年・除夕)

旧暦の12月23日から25日までを「小年」と呼びます。この期間中には祭竈節と呼ばれる、囲炉裏や台所に供え物をして神様を祀るという伝統行事が行われています。小年の期間は地域によって異なることもありますが、概ねクリスマス前後から大晦日にかけての日程です。この小年を境にして春節の飾りを飾ったり、新年に向けて大掃除をしたりします。

日本の大晦日に当たるのが、旧暦で12月31日の日です。旧暦の12月31日は、「除夕」と呼ばれます。この日の過ごし方としては、テレビで春節晩餐会という日本でいうところの紅白歌合戦のような番組を見ることが多いようです。12時を迎えると花火や爆竹を鳴らして盛大にお祝いをするというのも、中国ならではの旧正月のお祝いの仕方です。

1/1~1/5(大年初一・正月初五)

新年が明けて1月1日から1月4日までを「大年初一」と呼びます。この期間は正月三が日のようなもので日本と同じように、家族と時間を過ごしたり親せきに挨拶に回ったりします。そして1月5日は「正月初五」と呼ばれ、財神というお金の神様がやってくる日ですので、年明けのように爆竹や花火で盛大に迎え入れます。

1/15(元宵節)

旧暦1月15日は、「元宵節」と呼ばれる日です。元宵節は春が来たことをお祝いする伝統行事です。年が明けて初めの満月の日であり、灯篭を飾って家族で白玉を食べながらのんびりと過ごします。中国のお正月は、この日で終わりになります。

中国の旧正月(春節)の風習・意味

続いては、中国の旧正月の風習やその風習の持つ意味について解説していきます。中国では旧正月の間は、春節にふさわしい服装をしたり、特別な食べ物を食べたり、飾りつけを行います。それぞれの持つ意味をしっかりと理解しながら、中国の旧正月への理解を深めましょう。

①服装

まずは春節の服装についてですが、中国では春節には出来るだけ上から下まで新しい服を着ます。新しい服を着て、新たな気持ちで新年を迎えるという意味があります。さらに年男や年女は、下着から服まですべて赤いものを身に着けて厄払いをするという風習があります。若い人の間ではあまり今は行われないようですが、靴下だけは赤を履くという人もいるようです。

②食べ物

中国で旧正月に食べる定番の食べ物と言えば、餃子です。春節では大晦日から大量の餃子を作り、それをお正月に食べます。主に水餃子で食べることが多く、餃子は金子や銀子に形が似ていて縁起が良いためと言われています。

③飾り付け

日本でもお正月にはしめ縄や門松を飾るように、中国の春節でも正月飾りを施します。春節の飾り付けは、赤や金色をベースにしたとても華やかな物が多いです。中国の春節で飾られるのは、福字や春聯です。福字は大きく福と書かれた飾りつけで、家の門や壁に飾ります。福字では、福の文字が反対に書かれます。これは倒福が転じて到福という意味を表します。

春聯は家の入口に貼られることの多い飾り付けで、新年を祝う言葉や健康や豊年を祈る言葉が対になって書かれています。

アジア各国の旧正月(春節)の過ごし方

ここまで中国における旧正月の過ごし方をご紹介してきましたが、旧正月である春節をお祝いするのは中国だけではありません。他のアジアの国々ではどのような春節の過ごし方をしているのでしょうか。ここでは特に旧正月を華やかにお祝いする台湾、韓国、ベトナムについて過ごし方をご紹介します。また、日本の一部地域で行われている春節についても解説します。

①台湾

まずは、台湾での旧正月の過ごし方をご紹介します。台湾も中国の文化の影響がとても強いため、基本的には中国の春節の過ごし方と同じです。家族で集まって食卓を囲みながら、だんらんを楽しみます。春節の間はお店も締まっていることが多く、基本的にはあまり外出はしません。ただし最近では、旧正月には海外旅行へ行くという方も増えてきているそうです。

②韓国

続いては、韓国での旧正月の過ごし方をご紹介します。韓国でも中国と同じように、家族がみんな集まってのんびり過ごすというのが一般的です。元旦の朝には茶礼という儀式を行います。韓国では春節の日を挟んで前後1日ずつの3連休となり、お店もほとんど休みになります。春節の時期のソウルからは韓国人の姿が消え、観光客ばかりでにぎわっているのも特徴です。

③ベトナム

ベトナムの旧正月の過ごし方は、大都市と地方で大きく異なります。地方では他の国と同様家族のもとへ帰省して過ごす方が多いのですが、大都市では街の真ん中で完全歩行者天国のフラワーロードが開催され、伝統舞踊のイベントや展示があり沢山の人出でにぎわいます。また正月セールも大々的に開催され、ほとんどの人が街の中へ赴きます。

④日本

最後に日本の旧正月の過ごし方について、解説します。日本では旧正月をお祝いするという文化は基本的にありませんが、沖縄では旧正月をお祝いする風習があるようです。沖縄では、旧暦の大晦日には年越しそばの代わりにソーキ汁を作って食べます。おせちはなく、縁起の良い沖縄料理や豚肉を使った料理が食卓にならび、家族や近所の人たちとだんらんを楽しみます。

ところでなぜ同じアジアであるにも関わらず日本で旧正月がお祝いされないかですが、実はその理由は明治政府の財政難にあったと言われています。大正時代までは旧暦を使っていた日本ですが、明治維新後太陽暦へ変更されました。旧暦では3年に一度うるう月と言うものがあり、1年が13か月になります。すると他の年より1か月分余計に職員に給与を払わなければなりません。

この事態を避けるために、太陽暦を採用し定着させたという説もあります。その他、アジアで定着している旧暦は時代遅れだとされたり、新暦変更の詔を天皇が自ら通達したため、旧暦より新暦の方が正しいという認識が広まったからだとも言われています。日本で旧正月を祝わなくなったのは、その時代背景に理由があるようです。

旧正月時の旅行で注意すべきこと

もしアジアの国へ旧正月の時期に旅行に行くのであれば、なにか注意することがあるのでしょうか。ここでは、旧正月時の旅行で注意すべきことについてご紹介します。

店舗の営業状況を確認しよう

春節の時期に知っておきたいのが、お店がお休みを取っていることが多いという点です。春節の期間には街に人が少なくゆっくり買い物が出来ると思われがちですが、中型大型のデパートや銀行、政府機関などはどこも休業するため、買い物が出来なかったり現金を引き出せなかったりすることがあります。

せっかくショッピングに来たのに、お店が開いていないということもあり得ます。春節の時期に旅行に行くなら、行きたいお店や飲食店などの営業状況を確認してから出かけましょう。

旧正月(春節)に親しむ

今回は中国をはじめとするアジアの国でお祝いされる、春節と呼ばれる旧正月についてご紹介してきました。日本ではあまりなじみのない春節ですが、他のアジアの国ではとてもおめでたく盛大にお祝いがされています。春節の過ごし方や伝統の意味を学んで、同じアジア人として旧正月をお祝いしてみてはいかがでしょうか。

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2019-12-08 時点

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