元狩猟犬ベドリントンテリアは勇敢な性格?個性的なトリミングカット集も!

ベドリントンテリアという犬種をご存知ですか?今回は、珍しい犬種であるベドリントンテリアについて、トリミングのスタイルや体のサイズ、性格的特徴等をご紹介していきます。購入する場合の相場価格や、ベドリントンテリアがかかりやすい病気についてもチェックしてみて下さい。

元狩猟犬ベドリントンテリアは勇敢な性格?個性的なトリミングカット集も!

目次

  1. ベドリントンテリアの特徴を解説
  2. ベドリントンテリアの基本情報
  3. 元狩猟犬!ベドリントンテリアの性格
  4. ベドリントンテリアの飼育ポイント
  5. ベドリントンテリアのカット集
  6. ベドリントンテリアは勇敢な犬

ベドリントンテリアの特徴を解説

日本ではまだあまり知られていない犬種の1つに「ベドリントンテリア(Bedlington Terrier)」がいます。その名前の通り、テリアの一種で元は狩猟犬だった歴史的背景を持っています。聞き覚えがない方も、画像を見ると特徴的なトリミングスタイルに見覚えがあるかもしれません。今回は、希少な犬種であるベドリントンテリアについて、ご紹介していくことにしましょう。

性格や価格もチェック

今回ご紹介していくのは、ベドリントンテリアの歴史的背景や身体的特徴、性格的特徴です。そのほかにも、ベドリントンテリアを購入する場合の相場価格やベドリントンテリアがかかりやすい病気、トリミングの回数もまとめています。特徴的なトリミングスタイルの他に、ユニークなカットを施されたベドリントンテリアの画像も沢山ご紹介していきますので、是非チェックしてみて下さい。

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ベドリントンテリアの基本情報

まず初めにご紹介するのは、ベドリントンテリアに関する基本的な情報です。Instagramなどで見ると、ベドリントンテリアはふわふわで子羊のようです。実際のベドリントンテリアは、どんな犬種なのでしょうか。直接見たことがない方でも、これからご紹介していく基本情報を知ることでベドリントンテリアに親しみを覚えるかもしれません。

イギリス原産の犬

ベドリントンテリアは、イギリス原産の犬種です。イングランド北西部に位置するノーサンバーランド州にある炭鉱町ベドリントンに由来しています。元々この地域にいた「ロスベリーテリア(Rothberry Terrier)」から改良されました。ロスベリーテリアは、高い狩猟本能を持った小型のテリア犬種で、カワウソやイタチ、キツネ等の害獣狩りに使われていたそうです。

ベドリントンに住む石工のジョセフ・エインズリーによって1825年に作出された「パイパー(Piper)」が、ベドリントンテリアの源流です。その後ドックショーに登場するようになり、1875年にイギリスで、1886年にアメリカで犬種として公認されたそうです。こうして広く知られるようになったベドリントンテリアは、子羊のような外観で人気を集めていきます。

体重は平均8~10kg程度

ベドリントンテリアの体重は、オスもメスも共に8kg~10kgです。体高にはオスとメスで少しだけ違いがみられます。オスのベドリントンテリアは体高が42cmに対し、メスのベドリントンテリアの体高は39cmと小柄です。イメージとしては、柴犬くらいのサイズ感でしょうか。日本での飼育数は100頭を超えていないと言われています。

長い脚とふわふわな毛が特徴

脚長テリアに属しているベドリントンテリアは、すらりとした長い脚の持ち主です。さらに、子羊のようにふわふわした被毛が特徴的です。一見すると、プードルのようにも見えますが、頭部の形に違いがあります。ベドリントンテリアの頭部は、洋ナシ型です。耳は長めの垂れ耳で、背中はアーチ状になっている点もベドリントンテリアの特徴でしょう。

また、ベドリントンテリアの毛色にもユニークな特徴があります。白い毛を持つベドリントンテリアは、生まれたばかりの頃は黒く、小犬期にはブルー(銀色)になり、成犬になるにつれて白くなっていくそうです。白の他に、メジャーなブルーや濃い赤褐色のレバー、砂色のサンディ、バイカラーのブルー&タンやサンディ&タン等があります。色素が濃いほど望ましいとされています。

寿命は平均12~14年

ベドリントンテリアの平均寿命は、12年から14年と言われています。大き目の小型犬、小さめの中型犬といったサイズの犬種としては、平均的な寿命ではないでしょうか。ちなみに、ベドリントンテリアに似ているトイプードルの平均寿命は12年から15年となっているので、ほぼ同じくらいの長さです。

かかりやすい病気

ベドリントンテリアがかかりやすい病気としては、生まれつき網膜がうまく作られない「網膜異常形成」や、それによって光が感知できなくなる「進行性網膜委縮」のほかにも、「白内障」や「二重睫毛」等、眼病がベドリントンテリアがかかりやすい病気として挙げられています。こうした病気は、重症になると失明に至ることもあるそうです。

また、発症する犬種が限られていると言われる「銅蓄積肝障害」も、ベドリントンテリアがかかりやすい病気です。これは、肝臓が銅を排出する働きが弱くなる病気で、体内に銅が蓄積してしまうので肝臓障害を引き起こします。さらに、原因ははっきりしていませんが皮膚のかゆみや脱毛を発症する「皮膚炎」も、ベドリントンテリアによく見られる病気です。

価格は平均30万円~

上述のように、ベドリントンテリアは日本国内で100頭以下の飼育数と言われています。その為、ブリーダーさんの数もかなり少ないようです。購入価格の相場は30万円からとのこと。海外のブリーダーさんから購入することも可能ですが、その場合は輸送費がかかります。いずれにせよ、希少な犬種であることもあり、ベドリントンテリアは高額と言えるでしょう。

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元狩猟犬!ベドリントンテリアの性格

続いて、ベドリントンテリアの性格を見ていくことにしましょう。上述のように、狩猟犬だったロスベリーテリアを改良して作出されたベドリントンテリアもまた、狩猟犬でした。改良の過程では、ラフテリアやダンディディンモントテリア、ブルテリアにグレーハウンド、ウィペットやオッターハウンド等様々な犬種が交配されたと言われています。

勇敢で自信に満ちている

上述の交配された犬種を見てもわかるように、ベドリントンテリアは勇敢で自信に満ちた性格をしています。気の強いテリア犬種の血を引いているのでしょう。その勇敢さは「子羊の毛皮をかぶったオオカミ」と評されるほどです。また、狩猟犬も多く交配されているからこその高い運動能力を誇り、それが自信につながっているのかもしれません。

飼い主に対しては従順

勇敢で自信家のベドリントンテリアですが、飼い主に対しては従順です。但し、主従関係をしっかり教え込まなければなりません。しつけに関しては後述しているのでチェックしてみて下さい。また、ベドリントンテリアは警戒心が強い性格も持ち合わせているため、他の犬や動物にはあまり友好的ではありません。

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ベドリントンテリアの飼育ポイント

続いては、ベドリントンテリアを飼育する上での大切なポイントについてご紹介していきます。見た目はふわふわで可愛らしく、脚長テリアのグループに属しているので歩き方もきれいです。但し、上述したように狩猟犬であった歴史的背景や、一時期は闘犬としても活躍していたことを考えると、しっかりしたしつけが大切なポイントになるでしょう。

散歩は朝晩1時間程度が目安

運動能力が高いベドリントンテリアは、ストレスが溜まらないように毎日しっかり運動させてあげることが大切です。その目安は、朝晩1時間程度のお散歩。ウィペットやグレイハウンドのようなレースドッグの血も入っているとされるベドリントンテリアは、走ることが大好きです。時にはドッグランで思い切り走らせてあげましょう。

しつけはトレーナーを頼ろう

テリア犬種の特徴として、頑固さがあります。ベドリントンテリアも頑固な側面があり、しつけが入りにくい犬種と言われています。子犬の頃からしっかりしたしつけを入れ、飼い主さんとの主従関係を築くことは重要ですが、プロのトレーナーを頼る方法もおすすめです。テリア犬種に強いトレーナーさんを探してみましょう。

月1のトリミングが必要

ベドリントンテリアは、換毛期がないので抜け毛の心配はありません。その代わり、月に1度のトリミングが必要です。トリミングの価格は、大型犬のスタンダードプードルのトリミングと同じくらいの価格とのこと。購入を考えている方は、こうした経済的側面もよく考えましょう。他に、垂れ耳なので耳掃除もしてあげましょう。歯ブラシは子犬頃から慣れさせておくと安心です。

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ベドリントンテリアのカット集

最後に、ベドリントンテリアのカット集をお届けします。ふわふわの被毛を持つベドリントンテリアは、上述のように月に一度のトリミングが欠かせません。Instagram等では、定番のトリミングスタイルだけではなく、様々なトリミングスタイルが公開されています。可愛らしいカットやユニークなカットを参考にしてみませんか。

定番はベドリントンテリアカット

ベドリントンテリアの定番トリミングスタイルは、「ベドリントンテリアカット」と呼ばれています。洋ナシ型の頭部のラインをきれいに見せ、正面から見た時に目が見えないカットが主流です。目が側面についていて離れている為、正統派の「ベドリントンテリアカット」をすると正面からは見えませんが、横顔は大きくな瞳がキラキラしています。

プードル寄りのカットも可能

被毛の雰囲気が似ている事から、プードル寄りのカットを楽しんでいるベドリントンテリアも多くいます。どちらかというと、頭が丸いトイプードルタイプよりも、垂れ耳のスタンダードプードル風のカットが多いようです。また、頭部の毛を少し長めに残して逆立てるカットや、ミニチュアシュナウザー風のカットを施したベドリントンテリアもいます。

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ベドリントンテリアは勇敢な犬

日本では希少な犬種であるベドリントンテリアについてご紹介しました。その歴史的背景や交配された犬種を見ると、ベドリントンテリアの性格や特徴に納得がいきます。希少種ゆえに購入価格もお高めですが、可愛い見た目とはうらはらに眼光で勇敢な一面も持ち合わせているベドリントンテリアの魅力に触れてみたくなるのではないでしょうか。

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2023-09-26 時点

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