世界猫の日は8月8日って知ってた?制定された目的は明らかではない?

世界中に様々な記念日が存在しています。日本では2月22日が「猫の日」に指定されていますが、海外では8月8日が国際動物福祉基金によって「世界猫の日」となっている事は御存知でしょうか。今回は「世界猫の日」の設立目的や猫との幸せな暮らし方についてご紹介していきます。

世界猫の日は8月8日って知ってた?制定された目的は明らかではない?

目次

  1. 8月8日の世界猫の日について紹介
  2. 世界猫の日①基本情報
  3. 世界猫の日②猫の為の過ごし方
  4. 世界猫の日③殺処分から守る方法
  5. 猫の日だけじゃない!世界のアニマル記念日
  6. 猫の為にできる事を考えよう!

8月8日の世界猫の日について紹介

日々何かしらの記念日がありますが、8月8日は「世界猫の日」です。これは、国際動物福祉基金(IFAW)が中心となり、他の動物団体と共に2002年に定めた比較的新しい記念日と言われています。8月8日と言えば、末広がりの8がゾロ目になっている日でもあり、1989年には「親孝行の日」とされました。他に「そろばんの日」「鍵盤の日」「タコの日」といくつもの記念日があります。

国際動物福祉基金が制定した日

上述のように、8月8日は国際動物福祉基金が2002年に制定した「世界猫の日」でもあります。「世界猫の日」は比較的新しい記念日ですが、海外では良く知られています。国際動物福祉基金は、カナダ東海岸におけるアザラシの赤ちゃんの商業狩猟の停止を求めて1969年カナダに設立されました。その後、本部をアメリカのワシントンDCに移し、世界40か国以上の国々で活動しています。

国際動物福祉基金は、人の助けを必要としている犬猫や家畜、野生動物や被災した動物立に実践的な援助を提供しています。彼らの活動の中には、サイの孤児院運営や密猟者からゾウを守る取り組み、絶滅が危惧されているセミクジラの保護やハリケーンに被災した動物たちのケア等が含まれているそうです。

日本では2月22日が猫の日

実は、わが国日本には「世界猫の日」とは別に、独自の「猫の日」が存在しています。それは、2月22日。数字の2が3つ並んだゾロ目である2月22日ですが、これは猫の鳴き声「にゃん」と2をかけているそうです。つまり、2が3つ並ぶ2月22日は「にゃんにゃんにゃん」で猫の日に選ばれたそうです。日本の「猫の日」は、「世界猫の日」より早く1987年に制定されました。

上述のように、2月22日は猫の鳴き声との語呂合わせで「猫の日」に制定されていますが、別に「招き猫の日」もあります。こちらは9月29日なのですが、やはり語呂合わせで日にちが決まったそうです。招き猫が福を招くという事から、「福が来る→ふく(29)がく(9)る→来(9)る福(29)」となったとのこと。日本招き猫協会によって制定されました。

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世界猫の日①基本情報

ここからは「世界猫の日」の基本情報をご紹介していきます。この「世界猫の日」という名称は、「International Cat Day(インターナショナル・キャット・デイ)」や「World Cat Day(ワールド・キャット・デイ)」といった英語での名称を日本語訳しているのでしょう。8月8日は、世界各地でどのような活動が行われるのでしょうか。

目的や詳細は明らかではない

国際動物福祉基金によって8月8日に制定された「世界猫の日」ですが、実はその目的や詳細は明らかになっていません。それは、8月8日を「世界猫の日」に選んだ理由や目的、スローガン等を国際動物福祉基金が積極的に発表していないことに起因しているようです。また、日本には2月22日の「猫の日」が存在しているので、8月8日の「世界猫の日」はなじみが薄いのかもしれません。

上述のように、日本の「猫の日」である2月22日は語呂合わせで制定されています。「世界猫の日」は海外の団体が制定しているので、語呂合わせは考えにくいでしょう。8を横にすると無限大を表す「∞」になるので海外でも人気の高い数字です。また、8に耳やひげ、しっぽを付けると猫になりますが、それが理由とも思えません。2月22日に比べると、理由がはっきりしていないのです。

猫の愛護活動の一環と推察できる

国際動物福祉基金は「世界猫の日」の目的や詳細を明かしていませんが、8月8日にTwitterやInstagramを見ると、世界各地で「世界猫の日」に因んだ投稿があるようです。「世界猫の日」を制定することで猫のことを考える人が増え、それが猫への敬意につながったり困っている猫を救う活動につながったりするきっかけになるのではないでしょうか。

日本においても、猫は犬等に比べて殺処分数が多いそうです。環境省の発表によると、2017年度の殺処分数は犬が8,362に対し猫は34,854となっています。こうした数字に表れるように、猫を取り巻く環境は必ずしも良好というわけではなさそうです。国際動物福祉基金は、「世界猫の日」によって猫と人間がより安心して共存できる社会作りが進む事を願っているのではないでしょうか。

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世界猫の日②猫の為の過ごし方

猫への関心を深めたり猫への愛護活動や救助活動の一環になるようにと、国際動物福祉基金によって制定されたのではないかと思われる「世界猫の日」ですが、続いては世界各地の愛猫家達が8月8日をどのように過ごしているのかをご紹介していきましょう。国際動物福祉基金が「世界猫の日」の過ごし方を決めているわけではありません。

保護猫カフェで過ごす

「世界猫の日」の過ごし方としては、野良猫や保護猫について思いを馳せるという目的があります。その目的を果たす方法の1つが、保護猫カフェで過ごすというものです。保護猫カフェは、その名の通り保護猫たちと触れ合えるカフェです。新しいお迎え先を見つけるという目的の他に、カフェの売り上げを保護猫たちの食事や病院代に充てるという目的もあるようです。

8月8日の「世界猫の日」に、こうした保護猫カフェを訪れてみてはいかがでしょう。実際に保護猫を引き取る事が出来なくても、カフェのお客さんとして売り上げに貢献する事は出来るはずです。その売り上げが、保護猫たちの去勢手術やワクチン、フード代になるのですから、国際動物福祉基金が目指している猫のことを考える日の過ごし方にぴったりではないでしょうか。

募金付きショッピングをする

収益の一部を保護猫に寄付する募金付きのショッピングもおすすめです。こうしたシステムを利用して猫グッズを購入しても良いでしょう。ご自身で猫を飼う事が出来ない方でも、ショッピングを通じて保護猫支援活動の一助になれる方法です。寄付金付きショッピングの中には、保護猫活動を良く知ってもらうことを目的にスタートしたアパレル猫雑貨ブランドもあります。

2019年の6月からスタートしたAmazonの「動物保護施設 支援プログラム」では、日本各地で活動している動物保護施設と提携しているようです。それぞれの動物保護施設によって作成された「ほしい物リスト」から商品を購入すると、それぞれの施設へと購入した商品が贈られるという仕組みになっています。本当に必要な支援物資を寄付することができると好評です。

ボランティア活動に参加する

「世界猫の日」には、保護猫関連の活動を行っている施設でのボランティア活動に参加してみてはいかがでしょうか。日本に比べて海外では、多額の寄付金を集めている大きな保護団体も多くあるようです。対して日本では、善意の個人が自己犠牲スピリットで運営している団体も多く、資金面でも人手の面でもぎりぎり状態である場合もあります。

「世界猫の日」は、そうした団体や施設でのボランティア活動に従事してみても良いでしょう。シンプルに手助けになるでしょうし、保護猫活動をより深く知る事が出来るからです。上述のように「世界猫の日」の制定目的ははっきりしていませんが、猫のことを考えるきっかけになる過ごし方がおすすめです。

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世界猫の日③殺処分から守る方法

「世界猫の日」をきっかけに、猫を殺処分から守る方法を考えてみても良いかもしれません。上述のように、日本では3万匹を超える猫が殺処分になっているという現状があります。こうした事態は、日本に限ったことではありません。イギリスでも年間1.7万から2万匹の猫が殺処分という統計もあります。どうすれば、猫を殺処分せずに済むのでしょうか。

無責任に繁殖させない

猫の殺処分を減らす、もしくはゼロにする為に、日本はもちろん海外でも様々な取り組みがなされています。その1つが、去勢・避妊手術でしょう。無責任な繁殖が、多頭飼いからの飼育崩壊につながったり、野良猫の増加につながったりするためです。繁殖のコントロールは、飼い主さんとしての責任でもあるでしょう。

雌猫の避妊手術は、15,000円から30,000円ほどかかります。雄猫の去勢手術は、15,000円から20,000円が相場価格と言われています。人間の都合で猫の繁殖を止めてしまうことに罪悪感を覚える方もいらっしゃるかと思いますが、病気を予防するというメリットもあるのでよく考えてみて下さい。

里親から引き取る

上述したような保護団体が行っている里親会や譲渡会等に参加し、猫を引き取ることも殺処分を減らしていく活動です。日本では、ペットショップでの生体販売が海外に比べて多いと言われています。そのため、ペットを衝動買いしてしまったり、「売れ筋」の猫を無責任に繁殖させるブリーダーさんがいたりと問題になっています。

ペット大国と言われるアメリカでも、年に270万頭近くの犬や猫が殺処分になっているという悲しい現実があります。それでも、保護施設に収容された犬猫のおよそ半分は里親さんにもらわれていくそうです。日本では、保護施設に収容された猫のうち90%が殺処分ともいわれているので、里親活動がもっと受け入れられることを願ってやみません。

さまざまな背景を知る事

「殺処分ゼロ」をスローガンに掲げている団体や組織は、日本だけでなく海外にも数多く存在しています。実際に「殺処分ゼロ」が謳われているのがドイツですが、その背景を考えてみることはとても大切です。実は、ドイツには公立の動物保護施設がありません。また、徘徊犬や野良猫の射殺が認められているため、森に捨ててハンターに始末してもらうパターンも多いそうです。

海外では「殺処分ゼロ」を謳う為に、里子に出せない病気の猫は最初から引き取らない保護団体もあるそうです。殺処分に関しては様々なデータが発表されていますが、日本の現状をセンセーショナルに伝えるためにフィルターを通していることもあります。ペットに対しての姿勢は個人個人異なると思いますが、情報を正しく見極める事や、その背景にある状況を推測する事は大切です。

飼い主さんになる前に

猫を飼う前に、家族全員で話し合うことが殺処分を防ぐうえでも大切です。一人暮らしの場合でも、ペット可の物件なのか、一匹でのお留守番が平気か等事前に考えなければなりません。飼い猫の平均寿命は15年です。それだけの長い間、責任をもって飼う事が出来るのか、よく考えましょう。愛護動物の遺棄や虐待、殺傷に関しては動物愛護法で罰則が規定されています。

殺処分を行う保健所や保護施設が「悪」と見做されてしまうこともありますが、決してそうではないでしょう。無責任な飼い主さんやブリーダーさんによって、殺処分されてしまう猫が生まれているのです。ペットを飼うとはどういう事なのか、年間にかかる費用はどれだけなのか、猫を飼う前に家族全員でしっかりと検討することが大切ではないでしょうか。

猫の日だけじゃない!世界のアニマル記念日

国際動物福祉基金が制定した「世界猫の日」についてご紹介してきましたが、実は猫の日以外にも様々な動物に関する記念日があります。日本でも2月22日を独自に「猫の日」と制定していることは、すでに述べたとおりです。最後に、そうした世界のアニマル記念日をご紹介していきましょう。

世界動物の日

まずは、すべての動物を対象にしている「世界動物の日(World Animal Day)」という記念日があります。こちらは、10月4日です。制定の目的は、世界中の動物愛護と動物保護の為と言われています。1931年に開かれた「国際動物保護会議」で制定されました。10月4日は、神の前には人も動物もみな平等と説いたアッシジのフランチェスコの命日です。

ワクチンの日

7月6日は「ワクチンの日」です。これは、1885年7月6日に「近代ワクチンの父」と称賛されているフランスのルイ・パスツール博士が開発した近代ワクチン(狂犬病ワクチン)が、初めて接種された日だからです。毎年義務づけられている犬のワクチンとは異なり、猫はワクチン接種の義務はありません。猫特有の病気予防のワクチンもあるので、是非調べてみて下さい。

野良猫の日

10月16日は「野良猫の日」とされています。これは、アメリカにある愛護団体の野良猫同盟「ACA(Alley Cat Allies)」によって制定されました。その目的は、野良猫の棲息の把握や避妊・去勢の手術、保護活動のキャンペーン等です。また、上述のように日本では2月22日が「猫の日」ですがイタリアでは2月17日、台湾では4月4日が「猫の日」です。

カラスの日

日本の「猫の日」が語呂合わせで2月22日になったことは何度もお伝えしていますが、同じように語呂合わせで制定されているのが「カラスの日」です。英語でカラスを「Crow」と言いますが、そこから「Crow→クロウ→96」となり、9月6日がカラス友の会によって「カラスの日」となりました。カラスの羽色が黒なので96という説もあります。

世界○○の日

ご紹介しきれないほどたくさんある世界のアニマル記念日を、最後は駆け足でピックアップしていきましょう。4月12日は「世界ハムスターの日」、4月25日は「世界ペンギンの日」、5月25日は「世界カワウソの日」、6月21日は「世界キリンの日」、6月22日は「世界ラクダの日」、7月16日は「世界ヘビの日」、7月29日は「世界トラの日」です。

続いて8月10日は「世界ライオンの日」、8月12日は「世界ゾウの日」、9月22日は「世界サイの日」に制定されています。こうしたアニマル記念日は、密猟者からの保護活動や絶滅危惧種の保護、それぞれの動物を良く知ってもらう為等様々な目的をもって制定されています。日付は、それぞれの動物に由来している日もあればそうでない日もあるようです。

猫の為にできる事を考えよう!

「世界猫の日」に制定されている8月8日は、猫のために出来る事を考えるきっかけにちょうど良い日です。もちろん日本の「猫の日」である2月22日をはじめ、「世界猫の日」以外にも猫の事を考え、行動に移すことで殺処分を減らしたり保護猫活動の一助になる事が出来るでしょう。猫と人間が幸せに暮らせる社会を目指してみませんか。

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