犬にエビをあげる時に注意したいこと!与え方によっては危険?

エビは犬が食べても大丈夫なのでしょうか。犬にエビを与える時には、殻を取ったり加熱したりといくつかの気を付けたいポイントがあります。今回は犬にエビをあげる時に注意したいことや与え方を解説し、さらに飼い主も一緒に楽しめるエビを使ったレシピもご紹介します。

犬にエビをあげる時に注意したいこと!与え方によっては危険?

目次

  1. 犬にエビをあげる時の方法・注意まとめ
  2. 犬にエビをあげる時①与え方の基本
  3. 犬にエビをあげる時②注意点
  4. 犬と飼い主が両方楽しめるエビレシピ
  5. 犬にエビをあげる時は慎重に!

犬にエビをあげる時の方法・注意まとめ

犬は肉や魚を食べても大丈夫な動物ですが、海鮮メニューで人気の高いエビについてはどうなのでしょうか。火を通した肉や魚は犬が食べられるのはもちろん、寄生虫にさえ注意をすれば肉や魚は生でも犬が食べて良い食べ物です。しかしながら、エビの場合は生で食べるのはNGです。

生のエビは、犬にとってとても危険な食べ物です。ただしエビは与え方に注意をすれば、犬も食べることが出来る食べ物です。そこで今回は、犬にエビをあげる時の正しい方法や注意すべき点について詳しくまとめました。

エビは時に犬の毒となる

エビは、時に犬の毒となる食べ物です。エビは加熱すれば犬に与えても大丈夫ですが、生で食べさせるのは厳禁です。生のエビを犬が食べると、ビタミンB1が不足して後ろ足のふらつきが出る、かっけのような神経症状を起こすリスクがあります。生の状態のエビにはチアミナーゼというビタミンB1を分解する酵素が含まれていますが、犬は体質的にビタミンB1が必須の動物です。

犬がエビを生で食べてチアミナーゼを摂取してしまうことでビタミンB1が不足し、ビタミンB1欠乏症を引き起こすのがその理由となります。また加熱したエビであっても大量に与えてしまうと、消化不良を起こして下痢や嘔吐の原因となることもあります。エビを犬に与える時には、少量をよく過熱して与えるようにして下さい。

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犬にエビをあげる時①与え方の基本

エビは生でそのまま食べるなど与え方によっては犬に毒となってしまう食べ物ですので、基本的にはあまり犬には好ましくありません。しかしどうしてもエビを犬に与えたいというときには、正しい与え方を知っておく必要があります。ここではまず基本となる犬へのエビの与え方について、飼い主さんが知っておくべきポイントを解説します。

加熱して危険な要素を飛ばす

犬にエビを与える時に最も大切なことは、生のまま食べさせず加熱してから与えるということです。生のエビにはビタミンB1分解酵素であるチアミナーゼという酵素が含まれており、この成分はエビにとってとても有害な成分です。

チアミナーゼはエビに神経障害を引き起こしてしまいますので、絶対に生のエビを犬に与えないでください。チアミナーゼはエビを加熱処理することによって消滅しますので、犬にエビを食べさせる時には必ずしっかりと加熱処理をしてから与えるようにしてください。

消化しにくい殻・尻尾は取る

エビを犬に与える時には、殻や尻尾は取り除いてから与えましょう。殻や尻尾に毒性があるわけではありませんが、殻や尻尾は消化しづらいためそのまま食べてしまうと胃腸に負担がかかり、下痢を起こすことがあります。犬にエビを与える時は面倒でも殻や尻尾は取り除くようにしましょう。ただし小さなサイズの乾燥エビを少量であれば、殻や尻尾のまま与えても問題ありません。

少量を時々与える

加熱したエビであれば、犬に与えても基本的には問題ありません。しかし犬にエビを与える時には、食べさせる量には注意が必要です。いくら加熱しているからといって、犬にエビを大量に与えるのは危険です。また少量であっても、毎日与えるのは危険です。チワワのような小型犬であれば、エビを一尾丸々食べてしまっただけで体調不良を起こした例もあります。

体質や体重によって食べても問題のないエビの量は個体差があり、一概にどれくらいはNGとは言えませんが、基本的にあまりエビをたくさん食べさせるメリットはありません。ごくたまに、一口程度与えるくらいで十分です。おやつにエビを与えたいなら、エビを使った犬用のおやつを食べさせると良いでしょう。

犬にエビをあげる時②注意点

犬にエビを食べさせるときの基本の与え方を解説したところで、続いては犬にエビをあげる時に注意しておきたいポイントについて解説します。エビは犬にとって健康面で積極的に食べた方が良い食材ではありませんので、与え方には十分注意が必要です。ここでは、犬にエビをあげる時に注意したい点をご紹介します。

量は様子を見ながら徐々に調節しよう

エビを犬に与える時は、ごく少量をたまに食べさせる程度にとどめておいた方が良いでしょう。初めてエビを犬に食べさせるという時には、特に注意が必要です。エビはアレルギーの原因ともなる食べ物で、犬の中にもエビアレルギーを持つ個体がいます。そのため加熱してあってもエビを食べたことでアレルギーを引き起こし、体調不良になるリスクがあります。

犬のエビアレルギーの症状としては、下痢や嘔吐、全身をかゆがる、体の震え、気力低下などがあります。エビを与えてこれらの症状が見られたら、すぐに獣医師に相談をしましょう。アレルギー反応は、エビを食べてから1時間から4時間ほどの間に出現することが多いようです。そのため初めてエビを与える時には最初に少量を与えて、エビを食べてから数時間は犬の様子を観察するようにして下さい。

エビを含む加工食品も適正量を守ろう

犬にエビを食べさせるときに注意したいのが、エビそのものだけではなくエビを含む加工食品についてです。犬用のおやつやご飯、サプリメントなどにはエビを原料として使用しているものも意外と沢山あります。そのような加工食品を食べさせる時には、パッケージに記載されている適量を必ず守って与えるようにしてください。

また人間用でもえびせんやエビまんじゅうなどエビを使った加工食品が数多くありますが、人間用の加工食品は塩分が高く、犬にとって悪影響な場合があるため避けるのが賢明です。

体調不良に気づいたら即病院へ行こう

エビは、少し食べ過ぎただけでも体調に不調をきたしてしまう可能性のある食べ物です。先ほどご紹介したように、エビアレルギーを発症すると下痢や嘔吐、体のかゆみなどの体調不良が起こります。また、エビアレルギーがない犬であるからと言って、エビを食べさせた時に油断をするのは禁物です。

エビアレルギーを起こしたことのない犬であっても、犬にエビやエビを含む加工食品を食べさせた後はいつも以上に犬の体調に気を配りましょう。そして万が一体調不良に気づいたら、即相物病院へ連れて行くようにしてください。

犬と飼い主が両方楽しめるエビレシピ

加熱したエビはほんの少量であれば、犬が食べても大丈夫な食材です。エビを使った市販のおやつやフードもありますが、せっかくなら愛犬へエビを使ったエビメニューを手作りしてみませんか?手作りであれば、安心して犬だけでなく自分も美味しく食べることが出来ます。ここからは犬と飼い主が両方楽しめる、エビを使ったおすすめレシピをご紹介します。

ひとくちエビ餃子

まずはエビ料理の定番である、エビ餃子のレシピをご紹介します。今回作るエビ餃子は、犬も食べやすい一口サイズのエビ餃子です。材料は海老3尾、鶏ひき肉20g、白菜20g、餃子の皮4枚、ごま油適量、湯大さじ3です。まずはエビの殻を剥いて、背ワタを取ります。白菜とエビを1cm角に切って、鶏ひき肉と一緒にフードプロセッサーに入れます。

材料がしっかり混ざったら取りだして、4等分にし餃子の皮の中心に置きます。皮を中心に寄せるようにして餡を包みましょう。フライパンにごま油を熱して包み口を下にして、中火で30秒焼きます。お湯を入れてすぐにふたをして、そのまま2分焼きます。2分後ふたを取って、裏返してさらに2分焼いて完成です。飼い主さんが食べるなら、酢醤油を付けて食べるのがおすすめです。

きのこ入りエビチャーハン

続いてご紹介するのは、ボリューム満点で子供から大人まで大好きなエビチャーハンのレシピです。今回はマイタケを入れていますが、他のきのこを使っても美味しくできます。まず材料は小エビ30g、マイタケ20g、ご飯30g、ごま油です。マイタケは手でほぐし、小さめにカットします。小エビも一口サイズにカットしておきます。

フライパンを熱してごま油を入れ、強火で小エビとマイタケを炒めます。マイタケと小エビに火が通ったら、ご飯を加えてさらに炒めます。全体が綺麗に混ざれば、完成です。飼い主さんが食べる時は、塩コショウで味を調えましょう。温かいご飯を使うと、手早く混ざってパラパラの食感が楽しめます。

犬にエビをあげる時は慎重に!

今回は、犬にエビを与えても良いのかや基本的なエビの与え方、エビを犬に与える時の注意点について詳しくご紹介してきました。与え方によっては犬にエビは有害にもなる食べ物ですので、生は避けしっかり加熱して少量のみを食べさせるようにして下さい。またアレルギーの出やすい食品ですので、食後の犬の様子にも注意しましょう。

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