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猫のひげは重要な役割を持つ?切ってはいけない理由を解説!
猫のひげの役割や種類、ひげを使って表す猫の気持ちについてまとめました。猫のひげはラッキーアイテムと言われているので、抜けた時は保管をするのもおすすめ。猫のひげの役割や種類について詳しく学んで、猫についてもっと知っていきましょう。

猫のひげが持つ役割をチェック!
とても立派な猫のひげは、猫の魅力の1つでもあります。毛色と猫のひげが同系色だと気づきにくいかもしれませんが、猫のひげは他の部分の毛と比べると太めで硬いのが特徴的。そんな猫のひげには様々な役割があると言われています。猫のひげにはどのような役割があるのか把握しておけば、猫にとってひげはとても大切な物であると分かるのではないでしょうか。
猫のひげには種類がたくさん!
眉毛や口元、頬骨の辺りなど、よく見てみると猫のひげは顔のあらゆる場所に生えています。たくさんある猫のひげですが、どのような種類があるか知っていますか?猫のひげにはそれぞれ種類があり、呼び名も異なります。猫のひげの種類によっては猫にとって大切な役割を果たす物もあるので、まずは猫のひげの種類についてチェックしていきましょう。
猫のひげの種類としてまず挙げられるのが上唇毛。口の上に生えている猫のひげの事を指します。猫のひげと聞くと、この部分を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。上唇毛、左右で24本程度が生えていると言われています。時々抜ける事もありますが、このくらいの本数が目安。猫の口角には、口角毛と呼ばれる短いひげも数本生えています。
下唇毛は顎下に生えていう猫のひげ。猫にあごひげがあるのは意外なようですが、とても重要な役割を果たすひげとなっています。猫の目元を見てみると、人間で言う眉毛の部分にもひげが生えている事に気づきませんか?これは眉上毛と呼ばれる種類のひげです。
最後にご紹介する猫のひげの種類が頬骨毛。目の下の頬骨の辺りに生えています。この種類のひげは生えていない猫もいるので、生えていないからといって驚かないようにしましょう。このように、猫のひげは生えている部分によって事なる種類が揃っています。
猫のひげを切ってはいけない訳も解説
とても立派な猫のひげは決して切ってはいけません。「猫のひげが伸びているから切ってあげた方が良いのかな」と思うかもしれませんが、絶対にやめてください。猫のひげは、猫が生活する上で欠かす事ができない役割を持った物になります。
猫のひげを切る事で様々な弊害が出てくるので気をつけましょう。猫のひげを切ってはいけない理由についても詳しくご紹介するので、猫のひげについて詳しく学んで大切にしていくようにしてください。

猫のひげが持つ4つの役割
猫のひげはただ単に生えているだけでなく、様々な役割を持っています。まずは、猫のひげが持つ役割についてチェックしていきましょう。猫のひげの役割について知る事で、その重要性を知る事が大切になります。猫のひげには重要な役割があるため、普段の猫の行動も振り返りながらその働きについて学んでみませんか?
バランス感覚を保つ役割
猫のひげの役割として挙げる事ができるのがバランス感覚を保つという事。実は、猫の視力は人間の1/10です。人間はクリアに見えていたとしても、猫にはあまりよく見えていないという場合もあります。そのような状況でバランス感覚を保つのに役立つのが猫のひげ。猫のひげはとても繊細なセンサーのような役割があり、それによって平衡感覚を整えます。
猫が細くて歩きにくそうな場所を悠々と歩いている姿を見た事はありませんか?これは、猫のひげが平衡感覚を保っているからです。細い場所に飛び乗ったり、高い場所へ移動するのも猫の得意技。猫のひげによる鋭いバランス感覚があるからこそ成せる技になります。人間では歩きにくそうな場所も、猫ならひげのセンサーによって楽に歩く事ができるはず。
場所の状態を確認する役割
猫のひげは場所の状況を把握するためにも使われます。猫が狭い所を通ろうとする時、ひげを横に広げて自分の顔が入るかどうか確認するのがポイント。ひげが当たらなければ体を通す事ができます。こうして猫は道の狭さを確認し、通れるか否かを判断しているため、ひげは欠かせない物。猫は狭い場所をすり抜ける事が得意なのもこれが理由です。
周囲の匂いや動きを察知する役割
猫のひげは周囲の匂いや動きも察知する事ができると言われています。猫のひげは、細かな空気の振動も的確にキャッチする事ができるのが特徴。猫のひげがキャッチした空気の振動を元に、獲物が近くにいるか否かを判断します。耳では感じる事ができない微妙な音も空気の振動として感じる事ができるので、猫は瞬時に相手の様子を察知する事ができるのではないでしょうか。
そっと部屋に入っていったとしても、すぐに猫にバレてしまった事はありませんか?どんなに音を立てないようにしても、猫のひげのセンサーによって飼い主の気配を感じる事ができます。こうした猫の周囲の察知能力は獲物を狩る時に必要不可欠。ひげによって獲物の気配や匂いを感知する事で、効率的に狩りをする事ができるようになっています。
目を守る役割
猫の顔をよく見てみると、目の周囲にも眉上毛と呼ばれるひげが生えています。これは、外部の刺激から目を守るためのひげ。また、眉上毛だけでなく猫のひげ全体も目を守る役割を果たしています。猫のひげは、神経回路と繋がっているのが特徴。反射弓と呼ばれるこの神経回路はまぶたに繋がり、ひげが異変を感じたらすぐにまぶたを閉じられるようになっています。
細かなチリやホコリだったとしても、猫のひげが危険と感じたらすぐに情報が伝達され、まぶたを閉じる事ができます。猫のひげは目も守る事ができるとても優秀なセンサーと言えるでしょう。このように、猫のひげには様々な役割があります。普段何気なく見ているひげも実はとても立派な働きをしている事を意識してみてはいかがですか。
猫のひげを切ってはいけない理由

猫を初めて飼う場合などは「猫のひげが伸びているから切ってあげよう」と親心を抱く場合があるかもしれません。しかし、猫のひげを切るのは絶対にNG。また、猫のひげを抜くのもダメです。自然に猫のひげが抜けたのであれば問題ありませんが、作為的に切ったり抜くのは猫にとって大きな負担になってしまいます。猫のひげを切ってはいけない理由について学んでいきましょう。
生活に支障をきたすから
前述したように、猫のひげには様々な役割があります。バランス感覚を保ったり、周囲の気配をキャッチしたり、普段の生活を送る上で猫のひげは欠かす事ができない部分。もし、猫のひげを切ってしまったとしたら、生活に大きな支障が出てしまいます。ひげを失う事で、今まで当たり前にできていた事ができなくなってしまうかもしれません。
猫のひげを切ると能力が落ち、本来の力を発揮する事ができなくなります。猫のひげを根元から抜けば、そのひげの機能は完全に失われる事になるため、決して抜かないようにしましょう。猫のひげを切った事でバランス感覚を失いすぐに転んでしまったり、高い所から落ちてしまっては大変。猫が普段通りに生活できるようにひげには触れないでください。
強い痛みが生じるから
猫のひげは、様々な情報を伝達するために神経が通っています。他の毛と変わらないように見える猫のひげですが、とても敏感。痛みを感じる事もできるので、猫のひげを切る事で非常に大きな痛みを伴う事になります。毛の一部だから切っても痛くはないと思うかもしれませんが、猫にとってひげは痛みを感じる部分なので十分に注意をしてください。
猫のひげを抜いたり切ったりするだけでなく、引っ張るだけでも強い痛みが出ます。いたずら半分で猫のひげを引っ張らないようにしましょう。特に小さな子供がいる家庭では注意が必要。子供がイタズラで猫のひげを引っ張ってしまうかもしれません。そうならないように猫のひげの重要性を教えて、イタズラをしないようにしてください。

猫のひげに関するQ&A
次に、猫のひげに関するQ&Aについて見ていきましょう。猫のひげについて知れば知るほど、様々な疑問が出てくる事も多くなるのではないでしょうか。猫のひげのQ&Aをチェックして疑問をクリアにしてみてください。猫のひげについて知る事で気持ちを読み取るヒントになるかもしれません。
ひげから猫の気持ちが読み取れる?
一般的に、猫のひげは気持ちを読み取るのにも役立ちます。猫のひげはとても敏感なので、気持ちが現れやすいのが特徴。猫の気持ちを知りたい時はひげを見てみましょう。猫が緊張している時は、ひげは頰に沿うようになります。ひげが頰にくっついていたら緊張していると考えてください。
猫が興奮している場合、ひげは前の方に出ます。遊んで興奮状態になったら、ひげが前に出ているので確認してみましょう。このように猫のひげは気持ちを表すツールでもあります。猫は話す事ができないので、ひげを見て気持ちを汲み取る事も大切です。
ひげが抜けた!病気の心配はある?
猫のひげを切ったり抜いたりするのはNGですが、自然に抜けたという事もあります。猫のひげが抜けた場合でも、驚かないようにしましょう。毛の生え変わりの周期があるように、猫のひげにも周期があります。生え変わり時期がやってきた事で猫のひげが抜けたパターンがほとんど。そのため、抜けた猫のひげが家の床に落ちている事もよくあります。
ただし、猫の様子に異変が見られる時にひげが抜けたのであれば病気を疑いましょう。皮膚に炎症を起こす猫ざそうを患っている時は、ひげが抜ける事があります。脱毛が増え、抜けたひげが出てきたら猫ざそうを疑いましょう。猫免疫不全ウイルス感染症にかかった場合もひげが抜ける症状が出ます。こうした場合でひげが抜けた時はすぐに病院へ連れて行ってください。
ひげを守る為に注意すべきことは?
猫のひげはとても大切なので、飼い主も守ってあげるように心がけましょう。気をつけておきたいのがストーブと小さな子供。猫はストーブがとても好きですが、ストーブの熱源によってひげが焦げてしまう事があるので、適度な距離を保つようにガードをつけてください。また、小さな子供はイタズラで猫のひげを抜く事があるので、言い聞かせを徹底する事が大切です。
猫のひげを保管するおすすめグッズ
猫のひげが抜けた場合、保管する人が多い事をご存知ですか?実は、抜けた猫のひげはラッキーアイテムとして有名。抜けた猫のひげを保管しておく事で幸運が舞い込むと言われています。そんな猫のひげが抜けた場合に保管をするアイテムも大人気。猫のひげを気軽に保管できるおすすめアイテムをチェックしていきましょう。
猫専用桐製猫のひげケース
抜けたひげの保管に適しているのが猫専用桐製猫のひげケース。抜けたひげにぴったりなサイズなので、気軽に保管ができます。桐箱なので良い状態で保管できるのも嬉しいポイント。抜けた猫のひげ専用の桐箱で、ラッキーアイテムを保管してみませんか?
猫専用猫のひげスタンド
猫のひげの保管にはスダンども人気を集めています。猫の形をしたスタンドになっており、尻尾の部分に抜けたひげを入れるのが特徴。ユニークな形で抜けた猫のひげを保管する事ができます。このように色々な方法で猫のひげを保管する事ができるので、抜けた場合は保管にもこだわってみてください。

ひげ以外にも!猫の体の大切な機能
猫のひげはとても重要な機能を持っていますが、ひげ以外にも重要な役割を果たす部分があります。猫の気持ちを知るためにもどういった部分が何の働きをしているのか学んでいきましょう。猫の体の大切な機能をご紹介します。
感情表現をする「しっぽ」
猫の気持ちを知りたい時はしっぽを見るのがおすすめ。猫のしっぽは気持ちが最も現れやすい部分です。怒っている時はしっぽを大きく揺らしたり、警戒している場合はしっぽが膨らんだりもするので、気持ちを把握するためにしっぽを観察してみてください。
暗闇でも良く見える「目」
猫の目は人間と比べて視力が劣りますが、暗闇でも良く見えるのが特徴。暗闇に適した目の作りになっているので、真っ暗になっても周囲の様子を見る事ができます。この目の機能を生かして、野生の猫は深夜に狩りを行なっていました。
食べ物を判断する「鼻」
猫の嗅覚は犬よりも強いと言われており、食べ物を判断するのに役立ちます。自分が食べる事ができる食べ物なのか鋭い嗅覚で判断をするのが猫の能力。野生の猫も鼻によって食べられるかどうか判断してきており、飼い猫にもその本能が残っています。
猫のひげを抜くのはNG!
猫のひげは、とても高い能力を持った部分であるという事がわかりました。バランス感覚を保ち、周囲の気配を察知する事ができる猫のひげは、猫にとって欠かす事ができない物です。そんな猫のひげを抜いたり切ってしまったら大変。本来の能力を発揮させる事ができず、怪我の原因になってしまうかもしれません。猫のひげは切ったりせず、大切に扱いましょう。
もし、抜けた猫のひげを見つけたらラッキーアイテムとして保管をしておくのもおすすめ。猫のひげが大量に抜けたり、他にも異変がある場合は病気の可能性が高いので病院へ連れていきましょう。猫の様子はひげを見て判断してみてはいかがですか。