猫の血便について解説!スムーズに動物病院を受診する手順も紹介

愛猫の血便を発見した時に、とても焦ってしまう飼い主さんも多いでしょう。今回は、猫の血便の原因と病気についてまとめました。また、動物病院でスムーズな受診をするために、観察するべき項目と準備するもの、猫を病院に連れて行く時のコツも一緒にご紹介しましょう。

猫の血便について解説!スムーズに動物病院を受診する手順も紹介

目次

  1. 猫の血便の原因と病気について紹介
  2. 猫の血便の原因
  3. 猫が血便の時に観察する項目
  4. 猫の血便で考えられる病気
  5. スムーズな病院受診のためのポイント
  6. 猫を病院に連れて行く時のコツ
  7. 猫の血便には落ち着いて対応しよう!

猫の血便の原因と病気について紹介

便や尿などの排せつ物は、健康を知らせてくれるバロメーターです。トイレの掃除をする時には、常に愛猫の排せつ物に異常がないか気にかけている飼い主さんも多いのではないでしょうか。いつも元気な愛猫が血便をしているのを見つけたら、心配で慌ててしまいますよね。今回は、猫の血便について解説し、動物病院で受診するまでの手順をご紹介します。

猫の血便は病気の兆候かも

言葉が話せない猫にとって、排便や排尿などの異変は、体の不調を示す大切なサインになります。猫の血便は、病気の兆候の可能性が高いので、早急に動物病院へ行き診察をしてもらいましょう。動物病院で猫の便の色から症状まで詳しく伝えることで、早めの適切な処置に繋がります。今回は病院での診察がスムーズにいくためのポイントもご紹介しましょう。

猫の血便の原因

猫の血便は、病気が潜んでいる可能性が高いですが、病気以外にも様々な原因が考えられます。また、同じ血便でも出血の場所によって、色や状態も変わって来ます。ここでは、猫がどんな時に血便をするのか、またその原因について見ていきましょう。

ストレス

マイペースな性格のイメージがある猫ですが、繊細でストレスに弱い部分も持ち合わせています。強いストレスを受けることにより、胃腸が荒れてしまい血便が出ることがあります。例えば、引っ越しをしたり、他の動物を飼い始めたなどの住環境の変化、飼い主さんとのコミュニケーション不足、新しいフードに変えたなどの原因が考えられます。

また、見知らぬ人が来たり、同居人が増えたりしてもストレスを感じることがあります。猫にとって、日常の生活を中断されることは、とてもストレスになるようです。これらの環境の変化に心当たりがある場合は、獣医師に説明して適切なアドバイスを貰い、ストレス解消の対策を取りましょう。

病気

猫の血便で一番心配なのが、病気が原因によるものです。血便が確認される病気には様々なものがあります。猫が食べたものは食道から胃、小腸、大腸を通り排泄されます。これらの消化器官のどこかが出血していた場合、血便が出る可能性があります。また、腫瘍やウイルス性のものなどが原因となることも考えられます。

病気の種類により、下痢を伴った真っ赤な便、赤色の硬い便や黒色のタール状の便など、血便の色や状態に違いがあります。必ず愛猫の便を病院へ持って行き検査をしてもらいましょう。どんな病気にかかっているのか的確で早期の治療に繋がります。また、血便の他にどのような症状があるかを観察して、獣医師に伝えることも大切です。

寄生虫

猫の血便は、寄生虫が原因でも起こります。「猫鉤虫(ねここうちゅう)」と言う 1~2cmの寄生虫が小腸に寄生し、腸の粘膜に噛みつき出血して便に血が混じります。「猫鉤虫」が原因の血便は、タール状で黒色をしているのが特徴です。また、慢性的な貧血や軟便の症状も見られます。

成猫よりも子猫の方が重症化する傾向があります。子猫の場合は、下痢、生育不良などの他の症状も伴い、貧血や脱水症状が続くと命にもかかわることがあるので注意しましょう。定期的に便の検査をすることで、寄生虫の存在を確認出来ます。

異物の誤飲

猫が何かを間違って飲み込んでしまった時にも血便が出る場合があります。遊んでいる時におもちゃの一部分に噛みついて飲み込んでしまい、消化器官が傷ついて出血するケースがあります。おもちゃや家の中のものが壊れていないかなどもチェックしてみましょう。

また、人間の食べ物を食べて食中毒を起こし、血便が出るケースもあります。猫が中毒症状を起こす食べ物には、玉ねぎやチョコレート、生卵、生肉などがあります。血便の症状があり、愛猫がこれらの食材を食べたのに気づいたら、内容物を獣医師に伝えて診断してもらいましょう。

便秘

猫が2日以上便がない場合は、便秘の症状と言えます。便秘で便が硬くて排便時にいきみ過ぎてしまい、肛門周辺が切れて出血することがあります。便秘が原因の血便は、便の表面に血液が付着している場合が多く見られます。便秘にも、水分不足やストレス、腸の蠕動運動の低下、腫瘍など様々な原因が考えられるので、愛猫の排便の頻度などにも注意し、詳しい情報を獣医師さんに伝えましょう。

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猫が血便の時に観察する項目

愛猫の血便を確認したら、その便を持って早急に動物病院へ行くことが望ましいですが、それが無理な場合は血便をした時の様子を撮影したり、量や色など詳しく獣医師さんに説明すると、より早急な対応に繋がるでしょう。ここでは、猫が血便の時に観察する項目をチェックしていきましょう。

出血の量

まずは、出血の量を確認しましょう。便の表面に少しだけ血液がついているのか、かなりの出血が混じっているのかを観察します。出血の状態やそれに伴う症状によってどこに疾患があるのかの判断材料になります。便に鮮血が混ざっている時は、大腸の前半部分で出血している可能性があります。

便の表面に血液が付いている場合、排泄出口に近い部分からの出血が考えられます。また粘液を伴うのか、排便する時に痛そうにしているかなども観察しましょう。出血の量が少なく肉眼で分かりにくいような程度でも検査が可能なので病院へ持参するのをおすすめします。

便の形や色

血便の形も観察しましょう。毎日、猫のトイレ掃除をしていると分かりますが、猫の健康な便は、茶色で少し水分を含みコロっとしています。愛猫が血便をした時は、水分が多い下痢状の便なのか、柔らかい便か、カチカチに硬い便なのかを観察しましょう。

血便と言えば、赤い色の便を想像しますが、黒っぽい便も血便の可能性があります。黒っぽい血便は、口内から小腸までの消化管で出血後に血液も消化され黒い便になって出てきたものと考えられます。健康時の便の色との違いが分かりにくい時もありますが、キャットフードを変えていないのに通常より黒ずんだ便をしたら血便を疑いましょう。

便の表面に鮮血が付着したり、鮮血が混じった赤い便をした場合は、小腸から肛門の間に問題があると考えられます。血便の混ざり方によって問題のある場所の判断材料になるので、出来る限り便を病院へ持って行くことをおすすめします。臭いの異常も感じたらメモして獣医師に伝えましょう。

血便以外の症状はないか

血便の症状が出る病気は様々なので、出来るだけ詳細に愛猫の症状を獣医師に伝えることが大切です。ぐったりとしていて食欲がない、水分を取らない、嘔吐や下痢を繰り返すなどの血便以外の症状も観察して獣医師さんに相談しましょう。高熱を伴う病気もあるので、ペット用の体温計がある場合は、体温を測定しておくことをおすすめします。

猫の血便で考えられる病気

猫が血便をする原因には、誤飲やストレス、病気など様々です。また、病気の中でも血便の症状を引き起こす疾患がたくさんあります。ここでは、猫の血便を引き起こす可能性が高い「胃腸炎」「腫瘍」「トキソプラズマ症」の3つの病気をピックアップして、その原因と症状について詳しく見ていきましょう。

胃腸炎

胃腸炎は、胃や小腸、大腸などの粘膜に炎症が起きることを言います。猫の胃腸炎には、急性胃腸炎と慢性胃腸炎があり、血便や嘔吐、下痢などの症状が伴います。急性胃腸炎では、大量の便をしたり、少量ずつ何回も便をしたりするのが特徴です。軟便や水様性の便に血が混じったり、タール状の黒い便をする場合もあります。激しい嘔吐や下痢が続くと脱水症状を引き起こすこともあります。

慢性胃腸炎は、急性胃腸炎に比べると症状が軽くなりますが、一定の期間に下痢や嘔吐を繰り返します。そのため、体重が減少したり、毛づやが悪くなったりします。猫パルボウイルス感染症による腸炎でも、激しい下痢や嘔吐、血便が見られます。胃腸炎は重症化すると命にかかわることもあるので、早急に動物病院へ連れて行くことをおすすめします。

腫瘍

消化管にポリープや腫瘍が出来たことが原因で出血し、血便が出ることがあります。猫の消化管に見られる腫瘍の病気には、消化管型リンパ腫があり、特に高齢の猫に多く見られます。腫瘍により消化管が圧迫され、下痢や嘔吐、血便の症状の他に食欲不振のため体重が減少します。早期発見、早期治療が何よりも大切なので、高齢の猫には気を付けてあげましょう。

トキソプラズマ症

トキソプラズマという寄生虫の感染によって消化器に症状が現れるのが、トキソプラズマ症です。トキソプラズマに感染した豚肉や鶏肉などを生で食べたり、感染した猫の糞便からも二次感染することがあります。猫がトキソプラズマに感染しても、健康な成猫の場合は、一過性の下痢の症状が見られるぐらいで、大部分は症状が見られません。

しかし、生まれて間もない子猫や猫エイズ、猫白血病ウイルスなどのウイルス感染症で免疫力が低下している猫の場合には、嘔吐や下痢、血便などの消化器症状や発熱、咳、呼吸困難などの呼吸器症状が見られます。子猫の場合は特に注意し、室内飼いの徹底や必要な予防接種をしておきましょう。

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スムーズな病院受診のためのポイント

愛猫の血便を見つけた時には、驚いて慌ててしまうこともあるでしょう。そんな時こそ冷静に適切な行動を取る必要があります。早急に動物病院へ連れて行く必要がありますが、愛猫の症状や情報を正しく獣医師に伝えるために、準備をしてから行くことをおすすめします。ここでは、スムーズな病院受診のためのポイントをご紹介しましょう。

血便した便を採取する

猫が血便をした時には、捨てずに出来るだけ動物病院に持参することをおすすめします。下痢の症状がひどく難しい場合は、携帯で写真や映像に収めて獣医師に説明しましょう。病院で便の検査をしてもらうことで出血個所や原因を判断する材料になります。親指の先ぐらいの量をビニールやジップロック、空き容器などに入れて持って行くと良いでしょう。

経過を観察してメモする

病院で詳細な症状を説明出来るように、経過を観察してメモを取りましょう。症状がいつから始まったのか、環境の変化、食事の内容と量、排便排尿の色や臭い、頻度などを記録しておくと診断に役に立ちます。血便の他にも見られる症状も詳しくメモしましょう。

体温は受診前に家で測定しておく

病院へ行くまでの間に猫が興奮して体温が上がってしまうことがあります。動物病院で体温を測定した時に、体調不良による発熱なのか、一時的な興奮による体温の上昇なのか判断が難しいケースもあるので、受診前に家で測定しておくことをおすすめします。耳に数秒触れるだけの物や口腔用の物など、とても便利なペット用体温計があるので日頃の体調管理にもおすすめです。

猫を病院に連れて行く時のコツ

病気が疑われる愛猫を病院へ連れて行く時、なかなかキャリーに入らなかったり、病院で興奮してしまったりと、病気以外のことで猫にとっても飼い主さんにとっても結構なストレスになります。猫を病院へ連れて行かなければならない時は突然やってきます。慌てないためにも、日頃からの心がけが必要です。ここでは、猫を病院に連れて行く時のコツをご紹介しましょう。

普段からキャリーに慣れさせておく

愛猫を動物病院へ連れて行く時に、なかなかキャリーに入らずに一苦労することがあります。症状が重篤で早急に連れて行かなければならな時には、猫がキャリーに入りたがらないととても焦ります。特に予防接種など、病院に行く時だけにキャリーを使って移動している場合は、キャリーに入れられると病院へ行くことに感づいて、かたくなに拒否する猫もいます。

キャリーに入るのを嫌がらないように、普段からキャリーに慣れさせておくのをおすすめします。猫がいつも過ごす場所にキャリーを置き、暖かい毛布や服など猫自身の匂いがするものを入れると、キャリーの中で寝転んだり寛いだりすることがあります。猫にとってキャリーが心地よい場所だと認識すると、抵抗感なく入ってくれるようになります。

お気に入りのものをキャリーに入れる

キャリーの中にお気に入りのおもちゃやおやつを入れておくと、中に入って遊んだり食べたりします。愛猫がキャリーの中で遊んだりした時に、おやつやをあげてキャリーに入るとご褒美が貰えることを学習させましょう。病院へ行く前におやつで誘導して、中に入ったらゆっくりとドアを締めましょう。

病院内では目隠しをする

猫にとって慣れない場所へ行くことは、大きなストレスになります。動物病院となると、予防接種や今までの通院の記憶、待合室の中にいる他の動物たちの匂いや鳴き声など、強いストレスにさらされる場所です。少しでもストレスを和らげるために、待合室にいる時には、他の動物たちが見えないように布でキャリーを覆って、出来るだけ距離を取るようにしましょう。

猫の血便には落ち着いて対応しよう!

今回は、猫の血便の原因と病気についてご紹介して参りました。猫が血便をするのは様々な原因があり、中には早急な治療が必要なケースもあります。猫の病気の早期治療のために、血便の色や症状など落ち着いて観察し、詳しい情報を獣医師に伝えましょう。

Thumb猫に元気がない時の理由は何?それぞれの原因に対する対処法も紹介! | 大人女子のライフマガジンPinky[ピンキー]

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