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猫は本当に夜行性なの?夜の大運動会を直す秘訣は昼間の過ごし方にあった!
猫は夜行性と言われていますが、実際に飼い猫が夜に鳴き声を上げたり、運動して音を立てたりすると飼い主は困ってしまいます。こちらでは、夜行性であると言われる猫の生態や夜の大運動会を直す方法についてご紹介していきます。猫におすすめのおもちゃもチェックしましょう。

猫の夜行性について解説

猫は夜行性の生き物なので、真っ暗な部屋の中でもあまり気にすることがありません。夜になると鳴き声を上げたり、活発になって運動を始めたりする猫もいます。猫は1日に14時間くらいの睡眠をとると言われていますが、日中にぐっすり寝る猫は夜に活発になりやすいようです。猫が夜に行動し始めると、飼い主が眠れなくなってしまうこともあります。
夜に寝てもらう方法をチェックしよう

猫が夜行性であると言っても、愛猫にはできれば夜眠ってほしいものです。特に鳴き声は気になって、飼い主が眠れなくなってしまうこともあります。運動の音は飼い主が耐えられても、近隣住民の方に迷惑をかける可能性もあります。集合住宅の場合、下の階の部屋に音が響くこともあるようです。夜行性である猫の生態を理解して、猫が夜寝るように改善していきましょう。
夜行性の猫の生態

猫の夜行性を直す方法の前に、まずは猫の生態についてご紹介していきます。飼い主が猫の生態を知れば、愛猫の行動に理解を示せるはずです。野生の猫と家猫の生態の違いについてもチェックしていきましょう。
野性の猫は夜行性

猫の目は暗闇でもよく見えるようになっています。猫が現在のように人間のペットとして暮らすようになる前は、暗闇でもよく見える目を使って獲物を捕らえていました。真夜中になると猫の獲物である小動物は眠りにつくので、猫にとっては狩りのチャンスなのです。

野生の動物として生きていた頃の猫たちは、日の出から午前2時頃までは眠って身体を回復しながらゆったりと過ごし、午前2時過ぎから日の出の時間まで狩りをしていました。こういった野生時代の生活リズムの名残で、現在の猫も夜行性になりやすいのかもしれません。

一般的に猫の狩りの時間は夜中だったという説が有力ですが、獲物によって狩りの時間は異なるため、必ずしも猫は夜行性ではないという意見もあるようです。猫が夜行性であるかそうでないかは関係なしにしても、猫は夜目がきくので夜に活動したがるのは自然なことなのかもしれません。
家猫は人間に合わせてくれる

猫は本来は夜行性の動物なのかもしれませんが、一般的に家猫は人間と暮らすことで昼間に活動して夜は寝るという人間のリズムに合わせてくれるようになります。野生時代は生きるために夜行性の生活で狩りをしていた猫ですが、家猫であれば夜中に狩りをする必要はありません。

反対に昼間に起きている方が、飼い主から食事を与えてもらったり、遊んでもらったりと自分にとってメリットになることが多いです。猫も賢いので、人間に合わせて昼間に活動して夜に寝るというリズムを学ぶようになります。保護猫のように夜行性の生活をしていた猫を昼間に活動させて夜眠らせたい時は、昼間に人間との楽しい時間を過ごすといいかもしれません。
家猫の夜行性を直す方法

一般的には家猫として人間と過ごすことで、昼間に活動して夜は寝るという人間のリズムに慣れていくはずの猫ですが、どうしても夜行性が直らないということもあります。自然に生活リズムを直すことができないのであれば、猫が夜行性になってしまう原因をつきとめて対処するようにしましょう。こちらでは、猫の夜行性を直す方法についてご紹介していきます。
昼間の運動量を増やす

猫の夜行性を直す方法として、昼間の運動量を増やすようにしましょう。猫は上下運動が好きなので、ステップやキャットタワーを設置して、昼間に自由に遊べるようにするといいでしょう。ひとり遊びできるおもちゃを用意してあげるのもおすすめです。

電動式のおもちゃは猫が予想しないような方向に動くので、猫が持つ狩りの本能を刺激してくれます。日中に活発に運動することによって、昼寝の時間も減るので自然に夜行性が直っていくはずです。
寝る前に遊んであげる

猫の夜行性を直すために、飼い主が眠る前に猫と遊ぶのも効果的です。狩りごっこなどの遊びがおすすめです。飼い主と遊ぶことにとって猫のエネルギーが発散されるので、夜中に猫が活動していても以前よりはおとなしく感じるはずです。猫と遊ぶタイミングは、眠る1時間前くらいにするといいでしょう。

眠る直前に遊んでしまうと興奮状態が抜けないのですぐに眠れません。眠る1時間前くらいの時間に集中して遊んであげるようにし、少し猫が落ち着いたタイミングでおやすみを言うといいでしょう。繰り返していくうちに夜に眠るリズムがついて、夜行性が直っていくはずです。
寝る前にお腹を満たす

お腹がいっぱいになると眠くなるタイプの猫なのであれば、就寝前に餌をあげるのもおすすめです。日中の食事量を少し減らし、減らした分を眠る前に猫に与えると1日の給餌量を超えないで済みます。

日中の食事量を変えずに餌を与えてしまうと肥満になってしまうこともあるので注意しましょう。また、猫のタイプによっては効果がないこともあるので、試してみても夜行性が直らないようなら違う方法にシフトしましょう。
規則正しい生活をする

猫の夜行性を直す方法として、規則正しい生活を心掛けるようにしましょう。猫の生活リズムを人間に合わせるためには、飼い主が猫を甘やかしすぎてはいけません。夜中に猫が鳴いて餌をねだったり、構ってほしがったりしている時に猫の要求に応えるようなことはしないようにしましょう。

猫の要求に応えてしまうと、夜でもおねだりすれば飼い主は動いてくれると勘違いしてしまいます。眠る時間は猫の要求には応えないようにし、昼間に猫の要求をきいてあげると生活リズムが整いやすくなるはずです。
一緒に寝る

夜行性の猫が夜鳴きをするようなら、飼い主と一緒に眠れる環境をつくるといいかもしれません。飼い主の寝室に猫のベッドを設置し、飼い主が眠る時に一緒に寝室に連れてくるようにしましょう。飼い主と一緒に眠ることで、猫も安心して眠るようになるかもしれません。猫が寝室から出て行った場合は無理に引き戻したりせず、様子を見るようにしましょう。
信頼関係を築く

外で生活していた保護猫の場合、昼間は眠って夜に活動する生活リズムで暮らしていた可能性が高く、人間と暮らすようになっても夜行性のままで中々生活リズムが直らないことがあります。保護猫の夜行性を直す方法は、人間との信頼関係を築くことです。人間は怖くない、食べ物をくれる、遊んでくれる、一緒にいると楽しいということを少しずつ理解してもらいましょう。

保護猫は中々人間に懐かないこともありますが、スキンシップを取って少しずつ慣らすことで信頼関係を築くことができるはずです。人間と一緒に過ごすことが楽しいと猫が理解すれば、人間が活動する日中に猫も活動してくれるようになるはずです。
多頭飼いする

保護猫の場合、人間は怖くて関われないけれど、猫同士であれば問題なくコミュニケーションが取れるということもあります。多頭飼いにすることで日中猫同士でじゃれ合って遊ぶようになり、夜は眠るようになるというケースもあります。

ただし、猫同士の相性もあるので、多頭飼いにしたからと言って必ずしも上手くいくとは限りません。猫同士で喧嘩をしたり、お互いの存在がストレスになったりすることもあるので注意しましょう。
猫が一人でも遊べるおもちゃ

猫の夜行性を直すためには、日中の運動量を増やして昼寝の時間を減らすことが大切です。こちらでは、猫におすすめのひとりでも遊べるおもちゃをご紹介していきます。猫の狩りの本能をかきたてるおもちゃなので、遊ぶことによって運動量を確保できるはずです。
キャッチミーイフユーキャン2
キャッチミーイフユーキャン2は、価格が4000円前後の電動式おもちゃです。電源を入れると丸い布が回転し、布から羽や紐のスティックが飛び出すようになっています。獲物が動いているようなカサカサ音がし、動きも止まったり動いたりとランダムなので猫が飽きずに遊ぶことができます。電池式なので猫が電源コードを噛む心配がなく、安心して遊ばせることができます。
コングバット&スプリング
コングバット&スプリングは価格が2000円前後で、強力吸盤を窓ガラスや冷蔵庫に取り付けて使うおもちゃです。硬さや素材の違う3つのボールが付いていて、猫が飽きずにひとり遊びできます。

青のボールは猫の注意を引くカラカラ音、紫のボールはまたたび入り、花型のボールは衝撃を与えることによってLEDライトがつきます。しなるバネの動きやヒラヒラのリボンも猫にとっては魅力的なようです。
飼い猫の夜行性を直そう

猫の夜行性を直す方法についてご紹介しました。猫が夜行性になるのは、昼間の運動量が足りていない場合が多いです。1日の睡眠時間が長いとは言え、人間と同じリズムで生活できるように日中の過ごし方を見直してみましょう。
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