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桜と紅葉が同時に咲く3大名所!神秘的な魅力を紹介【愛知・埼玉・京都】
春のイメージがある桜と、秋のイメージが強い紅葉が同時に見頃を迎える場所がある事を御存知でしょうか。全国で見られるのですが、その中でも特に神秘的で美しいと言われる3大名所をご紹介します。愛知と埼玉、そして京都にある桜と紅葉が同時に見られる不思議なスポットです。

桜と紅葉を同時に!3大名所を紹介
桜は春、紅葉は秋というイメージがありますが、日本には桜と紅葉が同時に見頃を迎える神秘的なスポットがいくつかあります。その中から、人気の高い3大名所をご紹介していきましょう。日本では、春はお花見や観桜会で桜を愛で、秋は観楓会や紅葉狩りで紅葉を楽しむ習慣があります。その2つを同時に楽しむ事が出来る贅沢さを味わってみませんか?
神秘的な魅力が特徴
桜と紅葉が同時に見頃を迎える3大スポットは、愛知県、埼玉県、そして京都府にあります。紅葉の隣に並ぶ満開の桜、という組み合わせはどこか不思議です。紅葉と同時に見頃を迎える桜は、一般的な桜ではありません。シキザクラ(四季桜)という品種で、年に二回春と秋に開花の時期を迎える桜なのです。秋の桜は珍しいので、神秘的な魅力を感じる人が多いのでしょう。
11月が見頃
シキザクラと紅葉が同時に楽しめる見頃は、どの3大名所でも11月頃です。シキザクラは、通常4月の上旬と10月の末頃の年二回開花の時期を迎えます。花のサイズは春の方が大きいそうですが、秋は葉が落ちる時期に花が咲くので目立ちます。紅葉は昼夜の気温の差が色づきの決め手になりますが、例年11月には美しく色づくようです。

桜と紅葉の名所①愛知「小原ふれあい公園」
まず初めにご紹介する桜と紅葉が同時に見頃を迎える3大名所は、愛知県にある小原ふれあい公園です。愛知県には、自然あふれる紅葉の名所が数多くあります。良く知られているのは、豊田市にある香嵐渓(こうらんけい)でしょうか。小原ふれあい公園も同じく豊田市にあるので、両方を巡るツアーも開催されています。
小原四季桜まつりが開催される
小原ふれあい公園では、毎年見頃を迎える11月に小原四季桜まつりが開催されています。小原の山肌をピンクに染めるシキザクラの数は、およそ1万本と言われています。期間中は夜桜も楽しめるライトアップが行われるので、是非時間や日程をチェックしてみて下さい。ピンクのシキザクラと深紅の紅葉のハーモニーを楽しみましょう。
・スポット名:小原ふれあい公園
・住所:愛知県豊田市小原町上平441
・電話番号:0565-65-3808
・定休日:年中無休
・営業時間:通年
・アクセス:東海環状自動車道豊田藤岡ICから車で20分
足休めできる喫茶がある
小原ふれあい公園の近くには、一休みに最適な喫茶店があります。地元の人々に愛され、40年以上続く喫茶おばらです。小原四季桜まつりの期間中、喫茶おばらでは限定の特別メニューが登場します。他にも焼きそば(650円)や鉄板ハンバーグ(650円)、鉄板イタリアン(650円)といった鉄板シリーズも人気です。
・スポット名:喫茶おばら
・住所:愛知県豊田市小原町前田179-1
・電話番号:0565-65-2612
・定休日:月曜日
・営業時間:7:30〜18:00
・アクセス:東海環状自動車道「豊田藤岡IC」から車で20分
和紙作りも楽しめる
桜と紅葉が同時に見頃を迎える3大名所のうちの1つ、愛知県の小原ふれあい公園の周辺では、500年以上前から和紙の製造が盛んに行われてきました。この地域の和紙作りの歴史を、豊田市和紙のふるさとで学ぶ事が出来ます。また、こちらでは和紙作りの体験も楽しめるので、是非チャレンジしてみて下さい。和紙づくり体験は1000円から、御朱印帳作りは1800円からです。
・スポット名:豊田市和紙のふるさと
・住所:愛知県豊田市永太郎町洞216-1
・電話番号:0565-65-2953
・定休日:月曜日・年末年始
・営業時間:9:00〜16:30
・アクセス:名鉄名古屋本線「豊田市駅」からとよたおいでんバスで50分

桜と紅葉の名所②埼玉「城峯公園」
続いてご紹介する桜と紅葉が同時に見頃を迎える3大名所は、埼玉県にある城峯公園(じょうみねこうえん)です。こちらの公園で見られる桜は、淡いピンク色の八重咲きの花を付けるジュウガツザクラ(十月桜)と呼ばれる品種と、一重の白い花を付けるフユザクラ(冬桜)と呼ばれる品種で、上述のシキザクラと同様に年に二回開花する桜です。
夜はライトアップされている
城峯公園では桜の開花に合わせて、毎年10月下旬から12月上旬にかけてライトアップが行われています。ピンクの桜と赤い紅葉のコントラストが、夜桜となるとなお一層幻想的で美しいと評判です。地元の人をはじめ、近隣からも多くの観光客が訪れます。また、例年10月の最終日曜日に「冬桜まつり」が開催されています。
・スポット名:城峯公園
・住所:埼玉県児玉郡神川町矢納1277
・電話番号:0495-77-0703
・定休日:水曜日・木曜日
・営業時間:8:30~17:00
・アクセス:JR高崎線「本庄駅」からバスで45分・「神川町神泉総合支所前」からバスで20分
公園内に食事処がある
城峯公園は5ヘクタールほどの広さです。公園内には下久保ダム(神流湖)が眺められる展望台やキャンプ場もあり、レストハウス城峯というお食事処も1軒あります。ピンク色で桜の香りのする「さくら蕎麦(600円)」が城峯公園名物です。他に、神川名産の「薬膳うどん(600円)」や「カレーライス(700円)」「牛カルビ丼(900円)」等が楽しめます。
・スポット名:レストハウス城峯
・住所:埼玉県児玉郡神川町矢納1277-3
・電話番号:080-2220-2444(城峯公園キャンプ場)
・定休日:水曜日・木曜日
・営業時間:10:00~16:00
・アクセス:関越自動車道「本庄・児玉IC」から40分・上信越自動車道「藤岡IC」から40分
近くで陶芸も楽しめる
城峯公園の近くにある陶芸茶房宇那室(とうげいさぼううなむろ)では、陶芸を楽しむ事も出来ます。桜と紅葉の見事なコラボレーションを堪能した後に、立ち寄ってみませんか。電動ろくろを使用する本格的な1日コース(4,000円)と、手びねりで陶芸に親しむコース(2,500円)があります。1日コースには、自家製酵母パンとハーブティーも付きます。
・スポット名:陶芸茶房 宇那室
・住所:埼玉県児玉郡神川町矢納968
・電話番号:0274-52-5578
・定休日:不定休
・営業時間:不定
・アクセス:関越自動車道「本庄児玉IC」から45分

桜と紅葉の名所③京都「実光院」
続いてご紹介する桜と紅葉が同時に見頃を迎える3大名所は、京都府にある実光院(じっこういん)です。天台宗の寺院である実光院のご本尊は地蔵菩薩です。境内には、契心園(けいしんえん)と呼ばれる池泉鑑賞式庭園と、旧理覚院(りかくいん)である池泉回遊式庭園の2つの庭園があり、後者には樹齢100年を超えるジュウガツザクラが植えられています。
庭を回遊しながら楽しめる
実光院境内にある旧理覚院は、園内を回遊しながら庭の草花や木々、池を鑑賞することが出来る設計です。庭園の中央にあるジュウガツザクラは、不断桜(ふだんざくら)とも呼ばれています。例年11月中旬から下旬にかけて、紅葉が色づくと同時に不断桜も見頃を迎えます。こちらの不断桜は冬になってもちらほらと花が続き、十月から四月まで絶えず花が楽しめるそうです。
・スポット名:実光院
・住所:京都府京都市左京区大原勝林院町187
・電話番号:075-744-2537
・定休日:年中無休
・営業時間:9:00~16:00(11月は~16:30)
・アクセス:JR「京都駅」から市バスで60分「大原」下車後徒歩10分
周辺で京料理も味わえる
実光院のある大原三千院周辺には、京料理が味わえるお店がいくつもあります。中でも京美茶屋 (きょうびぢゃや)は、お豆腐や湯葉を使った京料理が楽しめる人気のお店です。毎日お店で手作りされる湯葉を使ったゆばづくしコースは、ランチで2,700円と4,500円のコースがあります。1日20食限定の門前定食(1,400円)も人気です。
・スポット名:京美茶屋
・住所:京都府京都市左京区大原勝林院町23
・電話番号:075-744-2123
・定休日:木曜日
・営業時間:10:00~16:00
・アクセス:京阪鴨東線「出町柳駅」から京都バス大原行30分・地下鉄「国際会館前駅」から京都バス大原行20分・JR「京都駅」から京都バス大原行50分
寺社仏閣巡りもできる
実光院の周辺には、他にもおすすめの寺社仏閣があります。実光院と同じく天台宗の寺院である三千院(さんぜんいん)や来迎院(らいごういん)も良く知られていますが、今回は宝泉院(ほうせんいん)をご紹介しましょう。額縁庭園のお寺としても親しまれている宝泉院も、宗派は天台宗です。秋の紅葉はまさに絶景で、毎年多くの観光客が訪れる人気スポットです。
・スポット名:宝泉院
・住所:京都府京都市左京区大原勝林院町187
・電話番号:075-744-2409
・定休日:年中無休
・営業時間:9:00~17:00
・アクセス:JR「京都駅」から京都バスで65分「大原」下車後すぐ

花見と違う!服装の注意点
桜と紅葉が同時に見頃を迎える3大名所をご紹介しました。桜の花を見るとなると春のお花見をイメージしがちですが、紅葉が同時に色づいている季節なので服装には十分注意が必要です。見頃の時期にはライトアップも行われていますが、夕方から夜間にかけては冷え込みますので対策をしっかりとりましょう。
服の色は落ち着いたもの
桜と紅葉を同時に楽しむ場合は、落ち着いた服の色がおすすめです。桜の花色と紅葉の葉の色が主役なので、ビビッドな色や派手なデザインは避けた方が良いでしょう。紅葉に溶け込むように、敢えて赤いコートを羽織ったり赤いマフラーやストールを取り入れたコーデも人気です。その場合も、トップスやボトムスは黒や茶等のダークカラーがなじみます。
寒さ対策が必要
上述のように、紅葉が色づくのは秋も深まった頃です。10月下旬から11月下旬にかけての時期なので、寒さ対策が必要になるでしょう。防寒の為のアウターやマフラー、ストールに帽子等を用意すると良いでしょう。着ぶくれしないように、ヒートテックのような高機能の防寒インナーや貼るタイプのカイロの使用もおすすめです。
歩きやすい靴で
今回ご紹介した3大名所は、最寄りのバス停から距離がある場所が多いので、歩きやすい靴で出かけるようにしましょう。目的地まで車で訪れる場合でも、広い庭園を歩いて散策したり、駐車場から境内までの参道に階段があったりします。公園内等では舗装されていない道もあるかもしれませんので、要注意です。
桜と紅葉を同時に楽しもう
シキザクラやジュウガツザクラ、フユザクラといった品種は、年に二回開花の時期を迎える桜です。そうした桜と同時に色づく紅葉が楽しめる3大名所をご紹介しました。春のイメージが強い桜と秋のイメージが強い紅葉が同時に見頃を迎える状況は、神秘的な雰囲気を演出してくれるでしょう。是非一度、3大名所にお出かけしてみませんか。