犬の椎間板ヘルニアの症状と原因!発症時に飼い主ができることとは?

犬の椎間板ヘルニアの原因や治療、予防方法についてまとめました。犬が椎間板ヘルニアになると、正しい歩行ができないなどの弊害が出てきます。正しい方法で犬を抱っこし、肥満を解消するといった基本的な予防方法もチェックして、椎間板ヘルニアを防いでいきましょう。

犬の椎間板ヘルニアの症状と原因!発症時に飼い主ができることとは?

目次

  1. 犬が椎間板ヘルニアになる原因を解説
  2. 犬の椎間板ヘルニアの症状と進行
  3. 犬が椎間板ヘルニアになる2つの原因
  4. 犬の椎間板ヘルニアの治療方法
  5. 犬の椎間板を予防・対策する方法
  6. ヘルニアの犬に与えるフードの選び方
  7. 日々の心がけでヘルニアを予防しよう

犬が椎間板ヘルニアになる原因を解説

犬は生活環境や遺伝的な体質によって椎間板ヘルニアになることがあります。椎間板ヘルニアになると、日常生活に支障をきたすことが多くなるため、予防を心がけるようにしましょう。日頃から気をつけていれば、犬の椎間板ヘルニアは防ぐことができます。もし、椎間板ヘルニアになった場合は適切な治療を行い、症状の改善に努めてください。

本記事では、椎間板ヘルニアの原因や治療方法、予防策についてまとめました。無理な抱っこなど、椎間板ヘルニアになる原因はさまざまです。どのように過ごせば椎間板ヘルニアのリスクを回避できるのか把握し、愛犬の健康を守っていきませんか?

ヘルニアは脊髄を圧迫している状態

そもそも、ヘルニアとは体の中にある器官が本来とは異なる場所にはみ出している現象のことを指します。腸管が出ていれば鼠径ヘルニア、へそが出ている場合は臍ヘルニアといったように、はみ出た器官によって呼び方が変わります。そして、犬がかかりやすいと言われているのが椎間板ヘルニアです。

椎間板とは、背骨にある組織のことです。ゼリーのような形状をしており、骨と骨の間にあるクッションのようなものになります。椎間板が何らかの原因によってはみ出ることでクッション機能を果たせなくなり、背骨にある脊髄へ負担をかけるのが椎間板ヘルニアです。椎間板ヘルニアになると、犬にさまざまな異常が出てくるので見逃さないようにしましょう。

症状や治療法もチェック

椎間板ヘルニアになった場合に、どのような症状が現れるのか把握しておけば病気の早期発見に繋がります。症状を良くするためには、早期発見・治療が欠かせません。きちんと治療を行えば、椎間板ヘルニアのつらい症状を抑えることができます。症状と治療法について学び、犬が健康体でいられるように基礎的な知識を身につけていくことが大切です。

犬の椎間板ヘルニアの症状と進行

まずは、椎間板ヘルニアの進行度合いによる症状について見ていきましょう。椎間板ヘルニアは、進行度合いによって症状が異なります。本記事では、①〜④の度合いに分けて症状をご紹介します。数字が大きくなるほど症状が進んでいくため、なるべく早めに進行を食い止められるようにしてください。犬の様子が少しでもおかしいと思ったら、動物病院の受診をおすすめします。

①背中周辺を痛がる

椎間板ヘルニアの初期症状では、犬が背中を痛がるようになります。椎間板は背中にある骨と骨のクッション機能を果たしているので、位置がずれることで背中に痛みが走ります。ちょっとした動きでも痛みが出るようになるため、背中周辺を気にするようになるのが初期段階の症状です。普段は気にしていない背中に注意を向けるようになったら、観察が必要です。

犬は、痛みを感じた箇所を舐めることが良くあります。舐めることで、痛みを抑えようとする本能的な行動です。犬が常に背中を舐めたり、振り返って気にするような仕草を見せたら、痛みを感じているかもしれません。また、飼い主が背中に触れた時も痛がります。急に「キャン!」と大きな声を出して痛がったら、椎間板ヘルニアの可能性があります。

②歩きたがらなくなる

椎間板ヘルニアになると、背中の痛みにより歩行困難に陥ります。症状が進むにつれて、歩くと痛みが走りやすくなるため、大好きだった散歩に行きたがらなくなります。普段は元気よく遊ぶおもちゃに対しても、何の興味も示さなくなるかもしれません。また、歩行困難によってソファやベッドへの飛び乗りも少なくなります。

症状が進行すると、椎間板がずれることで徐々に脊髄が圧迫され、麻痺が起きるようになります。椎間板に異変が起きている部分よりも後ろの足を動かしづらくなるのが特徴です。後ろ足を引きずるような仕草を見せたら注意をしましょう。麻痺をした状態だと痛みは感じなくなりますが、どんどん歩きたがらなくなります。

③排泄をコントロール出来なくなる

脊髄の圧迫による麻痺は、足腰の自由を奪っていきます。症状が進むと、排泄のコントロールができなくなるのも注意しておきたい点です。以前はきちんと排泄を行うことができた犬も、少しずつ垂れ流すようになるかもしれません。自分で排泄ができないため、膀胱や腸に排泄物が溜まり、我慢できなくなって垂れ流してしまうのです。

もし、椎間板ヘルニアによって排泄物を垂れ流したとしても叱らないでください。犬にとって大きなストレスになり、精神面でも痛みを負ってしまいます。こうした状態になったら、オムツをつけるなどの対処も必要となります。スムーズに排泄ができるように、適切な治療を行うようにしましょう。

④四肢に麻痺が生じる

四肢に麻痺が生じるのは、椎間板ヘルニアにおいて最も重い症状です。脊髄が圧迫されたことにより、足と腰が完全に麻痺した状態になり、立ち上がることもできなくなります。痛みを感じる部分も麻痺しているため、背中に触れたとしても痛がることはありません。足がだらんとした状態になり、自力で動くことは不可能です。

このように、椎間板ヘルニアは徐々に犬の体を蝕んでいきます。背中に痛みを感じる初期症状の段階で飼い主が気付ければ、早期治療により症状を改善することができるはずです。脊髄への圧迫が続き、足腰が麻痺した状態になると、通常の生活は困難になります。犬と飼い主、両方にとってつらい日々が続くことになるため、なるべく予防をするようにしましょう。

犬が椎間板ヘルニアになる2つの原因

犬が椎間板ヘルニアになるのは、2つの原因が考えられます。どのような原因で椎間板ヘルニアになるのかチェックし、予防策を立てておきましょう。椎間板ヘルニアに関する基礎知識を備えることで、原因を取り除くことができるかもしれません。犬が椎間板ヘルニアにならないように、気をつけてみてください。

加齢で繊維輪が変質

椎間板ヘルニアの原因の1つとして挙げられるのが、加齢です。犬は歳を重ねると椎間板の外側にある「線維輪」と呼ばれる部分に亀裂が入りやすくなります。亀裂が入った線維輪に、椎間板ヘルニアの内側にある髄核が入り込むと線維輪が髄核に押し上げられ、すぐ側にある脊髄を圧迫するようになります。この状態が続くことにより、椎間板ヘルニアを発症するのです。

軟骨異栄養症の遺伝子を持っている

軟骨異栄養症の遺伝子が原因となって椎間板ヘルニアになる犬もいます。軟骨異栄養症とは、本来は柔らかくゼリー状になっている髄核が硬くなりやすい現象のことです。髄核が硬いと、線維輪を圧迫しやすくなります。結果的に髄核が線維輪から飛び出て、脊髄を圧迫し、椎間板ヘルニアになります。

軟骨異栄養症の遺伝を持ちやすいと言われているのが、ダックスフントやコーギーです。このような胴長短足の犬種は軟骨異栄養症になりやすいため、日頃から注意をすることが大切です。原因を把握し適切な対処をすることで、遺伝的なリスクを持っていても、椎間板ヘルニアの進行を遅らせやすくなります、

犬の椎間板ヘルニアの治療方法

愛犬が椎間板ヘルニアになってしまったら、治療を行う必要があります。行う治療によって費用は異なるため、事前に確認しておきましょう。基本的に、症状が重くなれば治療費がかさみます。最も重い段階である麻痺が現れている場合は、手術などを行い治療費が高額になるので注意が必要です。犬を飼う時は普段からの備えも意識してください。

鎮痛剤やステロイドの投薬

椎間板ヘルニアの症状が初期段階であれば、鎮痛剤とステロイド投薬を行うことが多いです。鎮痛剤により背中の痛みを抑え、ステロイドで炎症を抑える治療を行います。しかし、投薬治療で完治することは少なく、根本的な治療として手術を選択する場合も多くなります。

椎間板を摘出する外科手術

椎間板ヘルニアの根本治療のために、脊髄を圧迫する原因となった椎間板を摘出する外科手術を行います。軽度の椎間板ヘルニアであったとしても麻痺が残ることが多いため、術後はリハビリが必要になります。大きな動物病院ではリハビリ施設を完備していることもあるので、かかりつけの獣医師の紹介してもらいましょう。

バランスボールを使用して筋力トレーニングを行うほか、プールでの歩行訓練も行います。また、獣医師の指示に従い、自宅でもリハビリをすることが大切です。飼い主と犬が根気強くリハビリを続けることで、術後の症状を改善できるので、諦めずに頑張ってください。

昔ながらの鍼治療

動物病院によっては、鍼治療を行うこともあります。鍼治療は、競走馬の治療にも使われてきた古くからの方法です。リハビリに加えて鍼治療を行うことで、椎間板ヘルニアの改善を見込めるかもしれません。また、鍼治療は内臓系の病気のために行う場合もあります。鍼治療が気になる場合は、鍼を得意とする獣医師もリサーチしてみてください。

犬の椎間板を予防・対策する方法

犬の健康を守るためには、椎間板ヘルニアを予防することが最も大切になります。愛犬につらい思いをさせないためにも、予防策を取り入れいくようにしましょう。抱っこの仕方や飼育環境の改善など、椎間板ヘルニア発症時に飼い主ができる予防策もあります。少しでもおかしいと感じたら、以下の方法で犬の負担を減らしてみてください。

負担が少ない飼育環境をつくる

犬は高齢になるほど、足腰に負担がかかりやすくなります。椎間板の損傷を予防するためにも、負担が少ない飼育環境にしましょう。フローリングの部屋で飼っている場合は、足が滑らないように滑り止めマットや絨毯を敷くのがおすすめです。足が滑ると椎間板に負担がかかるため、滑らないような工夫をしましょう。

また、犬が無理なジャンプを行わないように、なるべく高低差のない飼育環境を作ることも重要です。お気に入りのベッドは床の上に置く、ソファに登りたがっているときは介助する、といったように普段から負担を軽減するようにしてください。日々の心がけが、椎間板ヘルニアの予防になります。

肥満予防を徹底する

椎間板ヘルニアは、肥満により背中に負担がかかることで発症する場合もあります。肥満予防を徹底して行い、負担をかけないようにしましょう。ダイエットフードを取り入れ、適度な運動量を保つことが予防策として効果的です。体重測定や体格の観察をきちんと行い、肥満にならないように気をつけてください。

正しい方法で抱っこする

誤った抱っこを続けていると、犬の背中に負担をかけます。抱っこにより椎間板ヘルニアが進行したら大変なので、正しい抱っこの方法を覚えるようにしましょう。抱っこをするときは、犬を仰向けにするのはNGです。また、両脇に手を入れて犬を立たせるように抱っこをするのもやめましょう。こうした抱っこにより、背中に負担を与えてしまいます。

首の下に片方の腕、お尻の下にもう片方の腕を入れ、四肢を支えるように抱っこするのが基本です。背中と床がなるべく平行になるように意識するのが抱っこのポイントになります。無理な姿勢になる抱っこはやめて、正しい抱っこ方法を取り入れていくようにしましょう。

ヘルニアの犬に与えるフードの選び方

犬が椎間板ヘルニアになってしまった場合や、ヘルニアを予防するためには骨や体を丈夫にすることが大切です。適切なフードを与えて、健康的な体を作っていきましょう。美味しく食べられて、健康維持もできるフードの選び方をご紹介します。

高タンパクなフードを選ぶ

動物性タンパク質は、骨や筋肉を強くする働きがあると言われています。また、筋肉がつくことで代謝がアップし、太りにくい体作りに役立つのもポイントです。ヘルニアを防ぐには肥満予防も大切な要素となるので、高タンパクフードでダイエットしていきましょう。

低カロリーなフードを選ぶ

肥満予防には、低カロリーフードを選ぶと効果的です。カロリーが低いフードであれば、犬に満足感を与えながらダイエットをすることができます。満腹感のある低カロリーフードを複数回に分けて与えることで、食事量が少なくても空腹を感じにくいため、活用してみてください。

軟骨サポート成分入りのフードを選ぶ

コンドロイチンやグルコサミン、ヒアルロン酸といった栄養素は軟骨を強化する効果があります。軟骨が強くなることで椎間板の亀裂を防げるため、こうした成分にも注目してフードを選んでください。また、アキレス腱や靭帯の形成をサポートするコラーゲンが入ったフードもおすすめです。フードにめぼしいものがない場合は、サプリメントで補う方法があります。

日々の心がけでヘルニアを予防しよう

犬の椎間板ヘルニアは、加齢や遺伝性の疾患などが原因になります。肥満によって骨に負担がかかり、椎間板ヘルニアになることもあるので気をつけましょう。椎間板ヘルニアを防ぐには、日頃から体調管理・飼育環境の管理を行うことが大切です。犬の負担になるようなことは行わないようにし、椎間板ヘルニアを予防してください。

もし、犬が椎間板ヘルニアになった場合も適切な治療を行い、リハビリを続けることで症状を改善できます。愛犬が元気に歩けるように、諦めずに頑張っていくことが大切です。椎間板ヘルニアに対する備えを万全にし、愛犬の健康を維持していきませんか?

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