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猫の結膜炎のサインを見逃さないで!原因や症状を知って対策しよう!
猫が結膜炎になったときのサインや症状、治療方法についてまとめました。何らかの原因で猫が結膜炎になった場合、目薬などを使った治療が必要となります。猫の結膜炎が人にうつるのかについても要チェック。猫の健康を守るために、結膜炎の知識を深めていきましょう。

猫が結膜炎になる原因を徹底解説!
猫と一緒に暮らす上で気をつけておきたい病気の一つとして挙げられるのが結膜炎です。人間がなることも多い結膜炎ですが、猫も発症するリスクを抱えているので、普段の生活から気をつけておくことが大切になります。結膜炎の原因について把握し、日常的に気をつけておけば結膜炎になるのを避けられるのではないでしょうか。
症状や対策方法もチェック
本記事では、猫が結膜炎になる原因や症状、治療方法などについてご紹介します。結膜炎はならないのが一番ですが、もし猫が結膜炎を患ってしまった場合は適切な治療が必要です。結膜炎の症状を見逃さず早期発見に努め、動物病院で治療を行っていきましょう。正しい治療を行えば結膜炎を改善させることができます。猫が元気でいられるように基礎知識を身につけてみてください。
猫の結膜炎のおもな症状
結膜炎とは、まぶたにある粘膜の一種「結膜」に細菌やウイルスが入り込むことで炎症を起こす病気です。軽い症状のうちに治療ができれば良いですが、結膜炎を放置しておくと、失明や視力低下のリスクが高まります。愛猫の目を守るためにも、結膜炎のサインにできるだけ早く気づくことが大切です。
まずは、結膜炎の主な症状について見ていきましょう。結膜炎になると、さまざまな症状が出てくると言われています。猫の結膜炎を早期発見するためには、症状を把握しておくことが重要なポイント。結膜炎に近い症状を猫が患っているようなら、早めに対処をしてください。猫の結膜炎は目に見えてわかりやすい症状が多いので、見逃さないようにすることが大切です。
充血や腫れが生じる
結膜炎は、まぶたの粘膜に細菌やウイルスが進入している状態なので、充血や腫れが生じやすくなります。猫の目を見たときに、明らかに充血しているようなら注意が必要です。また、まぶたの部分が腫れて、開きづらくなる状態になっているかもしれません。猫の目の形が普段とは異なるのであれば、まぶたが腫れている可能性も考えられるため、サインを見逃さないようにしてください。
目ヤニで目が開かなくなる
結膜炎になると、目を保護するためにたくさんの目ヤニが出ます。目を閉じている状態で目ヤニがたくさん出ると、時間が経過することで固まり、まぶたを開けなくなるのも見逃せない症状です。寝ていた猫が起きたのに目を開かないということがあれば、目ヤニが溜まっているかもしれません。
目の周囲に目ヤニが溜まっていないか確認してください。目ヤニで目が開かないようであれば、丁寧に拭き取ってあげることも大切です。このように、充血や腫れ、目ヤニといった症状が見られたら結膜炎である可能性が高いので、治療を行なっていきましょう。
猫が結膜炎になる原因
猫が結膜炎にならないためには、原因を把握しておくことも大切です。結膜炎の原因になるようなことを取り除くことで、病気を予防することができます。結膜炎の原因はさまざまです。日常生活の中でも結膜炎の原因になるようなことが潜んでいるかもしれないので、気をつけてください。結膜炎の原因について学んで、猫の健康を守っていきましょう。
ウイルス等の感染症
マイコプラズマや猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルスといったウイルス等の感染症によって、結膜炎になることがあります。感染症と併発して結膜炎が発症することがあるので、猫の体調管理には十分に気をつけましょう。特に猫ヘルペスウイルスは、日本の猫もかかりやすい感染症と言われています。定期的なワクチンを受けて、病気を防ぐことも大切です。
異物が入った
ホコリや花粉、化学物質などの異物が目の中に入ることで結膜に炎症が起こることもあります。部屋の中の掃除が不十分だと、猫の目に異物が入り込む可能性が高くなるため、こまめな掃除を心がけてください。きちんと掃除をしていないと、結膜炎以外の病気のリスクが高まることも考えられます。空気清浄機を導入するのも、おすすめの方法です。
免疫力の低下や乾燥
猫は年齢を重ねると徐々に免疫力が低下し、外部からの刺激に弱くなることがあります。また、高齢猫でなくても寒暖差によって自律神経が乱れ、免疫力が低下することもあるため体調管理に注意してください。免疫力の低下は、結膜炎以外の病気のリスクも高めます。また、乾燥する時期は粘膜のバリアが弱まり、炎症を起こしやすくなります。加湿器を導入すると良いでしょう。
猫が結膜炎になった時の対策
結膜炎は、自然治癒することもある病気です。軽度の結膜炎である場合は、自宅での対策で改善することがあるかもしれません。猫に結膜炎の兆候が見られたら、まずは飼い主が対処してあげてください。目が開かないなど、重い症状が見られる場合は早めに病院へ行ってください。結膜炎の症状が進行することで、視力低下や失明のリスクが高まります。
目をかかないようにする
結膜炎はまぶたが炎症を起こしている状態なので、かくと症状が悪化します。まずは、悪化しないための対策を立てていきましょう。猫が目をかかないように、エリザベスカラーをつけるのがおすすめです。
猫の手が届かないようにエリザベスカラーをつけていれば、人の目が届かないときも症状の悪化を防げます。プラスチック製のほかに、猫が身動きを取りやすい布製のエリザベスカラーもあるので、猫に合わせて取り入れてみてください。
目の洗浄や目薬の点眼を行う
目の洗浄や点眼を行うのも、結膜炎の症状を抑えるのに効果的です。しかし、素人判断での対処は絶対にやめてください。まずは電話等で獣医師に相談し、どのように目の洗浄や点眼をすれば良いのか聞くことが大切です。
目薬をさすときは、猫を後ろから抱き抱えましょう。顎をなでるようにして上を向かせ、目薬をさします。一人で行うのが難しいときは、誰かに抱っこしてもらうのがおすすめです。猫が上向きになるように抱っこしてもらい、そのときに目薬をさします。
改善しない場合は病院で治療を

上記の方法を試して改善しない場合は、病院へ行くようにしてください。病院では目薬や目軟膏を処方され、結膜炎による炎症を抑える治療を行うのが一般的です。治療費については病院や治療内容によって前後しますが、5,000円程度を目安と考えましょう。
目薬などを用いて結膜炎が治るまでには、数日〜1週間程度かかります。ただし、結膜炎は再発することが多い病気です。免疫力が低下すると、症状がぶり返すことがあるので体調管理に努めることが重要になります。もし、最初の兆候が見られたら適切な対処をしてください。
猫の結膜炎に関するQ&A
続いて、猫の結膜炎に関するQ&Aについてチェックしていきましょう。猫の結膜炎に関する疑問をクリアにしておくことで、適切な対処がしやすくなります。猫の健康を守るためにも、結膜炎についての理解を深めてみてください。
予防法はある?
結膜炎の予防法は、あります。大切なのが、定期的なワクチン摂取です。ワクチン摂取によって免疫をつけることで、ウイルスによる結膜炎の発症を防げます。また、猫を家から出さないことも効果的な予防策。ウイルスを持った外猫から結膜炎がうつることもあるので、屋内で飼うようにするのがおすすめです。
室内を清潔な状態に保つことも重要なポイントです。不衛生な環境はウイルスや細菌が繁殖しやすくなります。乾燥によって粘膜の機能が弱まるのを防ぐのも大切です。加湿空気清浄機などを取り入れて、衛生面にも気を使うようにしてください。
人間にうつることはある?
一般的に、猫の結膜炎は人間にうつることはありません。猫が結膜炎になったとしても、人間にうつる可能性は心配しなくても大丈夫です。ただし、猫から猫に結膜炎がうつることがあります。くしゃみしたときの鼻水や、唾液から結膜炎がうつる場合があるので、多頭飼いをしている家庭ではうつることがないように注意をしてください。
猫の目ヤニを取る方法
猫が結膜炎になると、大量の目ヤニが出やすくなります。目ヤニを取ってあげないと、固まって目を開けなくなってしまうため、こまめに取ってあげましょう。目ヤニを取るときの基本的な方法についてご紹介します。猫の目を清潔な状態にするためにも、目ヤニの処理は頻繁に行なってください。
湿らせたガーゼで取る

ガーゼを準備したら、ぬるま湯で湿らせます。指先にガーゼを巻きつけて、目ヤニがついた部分を優しく撫でましょう。力を入れると、猫の目が傷つく原因になります。濡らしたガーゼで目ヤニをふやかせば、徐々に取れやすくなるので、時間をかけて丁寧に行なってください。
猫用グッズを使用する
猫用の目ヤニ取りシートなどの便利グッズもあるので、活用するのもおすすめです。この場合も、目ヤニを無理に撮ろうとせず、優しく丁寧に取ることが大切になります。猫の目ヤニが気になるときは、ペットショップなどで目ヤニ取りシートをチェックしてみてください。
猫の結膜炎には適切な対処を!
猫の結膜炎は適切な処置をすることで症状を改善させることができます。もし、症状が重いようなら動物病院へ連れていき、目薬などで治療を行なっていきましょう。結膜炎は直った後も再発する可能性があるので、普段から免疫力を高め、清潔な環境で過ごせるように心がけてください。
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