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トイプードルのしつけを全部解説!気になるトイレや叱り方まで紹介
飼い主が気をつけたいトイプードルのしつけについてまとめました。トイレのやり方や留守番の仕方など、トイプードルは子犬の頃からしつけをすることが大切です。飼い主がきちんとしつけ・トレーニングを行い、賢いトイプードルに育てていきましょう。

目次
トイプードルの上手なしつけ方を伝授
トイプードルを飼う時に大切になるのが、しつけです。小さくて可愛らしいトイプードルは、つい甘やかしてわがままな正確に育ててしまいがちではないでしょうか。きちんとしつけができていないと、無駄吠えが増えたり、噛み癖がついたりといったように、困った行動を起こしやすくなります。飼い主が意識してしつけ・トレーニングを行うことが大切です。
本記事では、トイプードルに必要なしつけ・トレーニングのやり方についてまとめました。子犬の頃からしつけを行うことで、賢いトイプードルに育てることができます。留守番やトイレもスムーズにできる良い子に育ててみてください。
トイプードルの性格
トイプードルのしつけをする上で重要になるのが、性格を把握するということです。性格に合わせたしつけを行うことで、効率的にトレーニングがしやすくなります。トイプードルは、一般的に人が大好きな性格であると言われているのが特徴です。飼い主に対して愛情深く、愛嬌のある姿を見せてくれるのがトイプードルの魅力となります。
人が好きな性格であるということは、甘えん坊になりやすい傾向にあるとも言えます。しつけができていないトイプードルは、飼い主に依存し、わがままな性格になってしまうかもしれません。トイプードルと暮らすときは、飼い主として一定の距離を保つこともしつけをする上で重要なポイントになります。
トイプードルは、賢く飼い主に従順な性格であることでも知られています。頭が良いので飼い主の言うことを理解しやすく、しつけがしやすのが嬉しいポイント。しつけを行っていれば、飼い主に従順な良い子に育ってくれます。ただし、賢いということは飼い主の隙を見つけやすいことにも繋がるため注意が必要です。
「この人は下に見ても大丈夫だ」とトイプードルが判断した場合、飼い主の言うことを聞かなくなる可能性もあります。こうしたトイプードルの性格を把握した上で、基礎からしつけ・トレーニングを行うことが大切です。
子犬の時期からのしつけが大切
トイプードルのしつけ・トレーニングは、子犬の頃から行うようにしましょう。子犬のときにしつけの基礎を作っておくことで、成犬になった後も飼い主の言うことを聞くトイプードルに育てることができます。子犬の頃のトイプードルはとても可愛いので、甘やかしてしつけは二の次になってしまう飼い主も多いかもしれません。
しかし、子犬の頃からしつけを行っていないと、飼い主の言うことを聞かないトイプードルに育つ可能性が高くなります。可愛がるときは可愛がり、しつけをするときは厳しくトレーニングをすることが、子犬を飼う上では重要なポイントです。
こうしたことを踏まえた上で、トイプードルのしつけを行うようにしてください。子犬の頃からトイプードルにしておきたい、しつけ・トレーニングについてご紹介します。トイプードルの賢さを生かしてしつけをすれば、従順な性格に育ってくれるはずです。子犬のときのしつけを怠らず、良い関係を築けるように心がけることが、飼い主に必要な素質と言えます。

トイプードルのしつけポイント
トレーニングを行う前に、しつけのポイントについて見ていきましょう。トイプードルのしつけをする場合は、基礎を固めておくことが大切です。基本がわかっていない状態で闇雲にしつけをしても、逆効果になってしまうことがあるかもしれません。スムーズにしつけができるように基本のポイントを押さえて、トレーニングに励んでみてください。
飼い主が主導権を握る
トイプードルのしつけで大切になるのが、飼い主が主導権を握るということです。犬は集団生活を行う動物なので、上下関係を重視する傾向にあります。家族の中で、トイプードルは下、飼い主は上であるということを覚えさせてください。上下関係をあやふやにしていると、「自分がリーダーだ」とトイプードルが勘違いし、飼い主を下に見てしまうかもしれません。
トイプードルが子犬のときから、きちんと上下関係を意識した行動を心がけることが大切です。してはいけないことをやったら叱るなど、意識して主導権を握るようにしてください。トイプードルがすることを何でも許していると、主導権を握りにくくなります。子犬の時点で主導権を握っておけば、その後にしつけをしやすくなるため、最初の段階た重要です。
信頼関係を築く
しつけやトレーニングは、信頼関係を築くことも欠かすことができないポイントです。どんなに厳しくしつけをしても、信頼関係ができていなければ言うことを聞いてくれません。飼い主は信頼できるリーダーであることを、子犬の頃から教えるようにしてください。そのためには、トイプードルときちんとスキンシップを取ることが大切です。
しつけをすることを重視し過ぎて、トイプードルと距離を取ることが多くなると、信頼関係を築くことができなくなります。しつけやトレーニングをしていないときは、思い切り愛情を注いであげましょう。きちんとスキンシップを取ることで、信頼関係を築き、犬との距離を縮めることができます。
トイプードルとの信頼関係は、子犬のときにきちんと作っておくことが重要です。子犬の頃に芽生えた信頼関係は、年齢を重ねても続いていきます。信頼できる人の言うことなら、ちゃんと聞いてくれるはずです。信頼できるリーダーになるためにも、トイプードルが安心して過ごせるように配慮してみてください。
しつけ方を統一する
しつけやトレーニングでは、的確な指示を出すことが大切になります。その時々で言っていることが変わると、何に従えば良いのかトイプードルが混乱してしまうかもしれません。家族が複数人いる場合は、しつけの言葉を統一するようにしてください。「お座り」「座れ」「シットダウン」といったように、同じコマンドでもかける言葉が異なると、混乱の原因になります。
トイプードルのしつけをする前に、家族でしつけの言葉をまとめておくのがおすすめです。どのような言葉でトレーニングを行うのか決めた上で、しつけをしていけば、混乱を招くことなくスムーズに理解してもらいやすくなります。一貫した行動を見せることで、何が良くて何が悪いのかトイプードルが理解してくれるので、心がけていきましょう。
毎日少しずつから始める
しつけやトレーニングはトイプードルが子犬の頃からスタートすることが大切ですが、いきなり長時間のしつけをしても逆効果です。犬の集中力は長く続かないため、しつけがトイプードルの負担になってしまいます。まずは、5分程度を目安にしつけを行い、徐々に慣れてもらいましょう。
集中力が続くようになったらトレーニングの時間を増やします。トイプードルに合わせて、しつけの時間を決めることが大切です。無理なしつけはストレスになってしまうので、飼い主もトイプードルも楽しくトレーニングができるように工夫してみてください。
出来たらしっかり褒める
しつけをしているときに、トイプードルが言うことを聞けたら、しっかりと褒めるのがポイントです。大げさすぎるくらいの動作で、褒めてあげましょう。「よくできたね!」「えらいね!」といったように声をかけながら、撫でてあげるのがおすすめです。こうすることで「飼い主の言うことを聞くと、褒めてもらえる」とトイプードルが覚えやすくなります。
しつけができたときは、おやつを与えるのもおすすめです。トイプードルが好きなおやつを準備して、言うことを聞いたときに与えてください。食べるのが大好きなトイプードルなら、「言うことを聞けば美味しいものが食べられる!」と喜んでしつけに従ってくれるかもしれません。ただし、おやつのあげ過ぎは肥満の原因になるので、適量を守ことも重要です。
タイミングよく叱る
トイプードルが悪いことをしたら、すぐに怒ることが大切です。犬は、自分がやったことをすぐに忘れてしまうので、時間が経過してから叱っても「何がいけなかったのだろう」と混乱してしまうだけになります。その場ですぐに叱ることで「これはしてはいけないことだ」とトイプードルが理解しやすくなるはずです。悪いことをした直後のタイミングで、きちんと叱ってください。
叱る言葉は短く低い声で
叱るときは大きな声を出してしまうかもしれませんが、おすすめできません。叱る言葉は短く、低い声で言った方が効果的です。「ダメ」「いけない」「ノー」といったように、トイプードルが理解しやすいように、短い言葉を使うようにしてください。叱る言葉も統一しておけば、いけないことをしたとわかってもらいやすくなります。
低い声を出した方が、トイプードルに叱っているということを理解してもらいやすくなるのもポイントです。褒めるときは高い声、叱るときは低い声といったように、声を使い分けると良いでしょう。このように、基本を把握した上でトイプードルのしつけを行うと、トレーニングがしやすくなります。
大切なのは、混乱を呼ばないことです。しつけの言葉は統一する、わかりやすいタイミングで叱る、といったようにトイプードルが理解しやすいように工夫をしながらトレーニングをしてください。理解を深めていけば、良い関係を築くことができるはずです。

トイプードルの上手なしつけ方①トイレ
トイプードルのしつけとして、まず行っておきたいのがトイレトレーニングです。室内犬として飼うことが多いトイプードルに、トイレトレーニングは欠かせません。子犬の頃からきちんとトイレトレーニングを行なっていれば、安心して室内で飼うことができるようになります。トイレトレーニングのやり方を学んで、しつけをしていきましょう。
留守中でも出来るように室内でしつける
飼い主が留守のときに、トイプードルがトイレができるようにしつけていくことが大切です。留守中にトイレの粗相があったら大変。安心して留守番してもらえるように、トイレのトレーニングは早めに行なってください。留守にする時間が長くなる家庭であれば、特に念入りにトイレトレーニングを行うようにしましょう。
トイレ環境を整える
まずは、留守中にトイレができる場所を作ります。サークルかケージを設置し、そこにトイレシートを敷いてください。このようにトイレの環境を整えておけば、留守中も単独でトイレをすることができるようになります。トイプードルの行動範囲内にトイレを作ることも大切なポイントです。
トイレのタイミングを知る
トイレトレーニングのために、トイレをするタイミングを把握していきましょう。食事の後や寝起き、興奮したタイミングでトイレをすることが多くなります。トイレがしたくなると、床のにおいをかいだり、一箇所でウロウロすることが多くなるので、見逃さないようにしてください。
トイレの兆候が出たら、トイレの場所に連れていきます。トイレできちんと排泄ができたら、褒めてるのがポイントです。こうすることで、「ここでトイレをすれば褒めてもらえる」とトイプードルが覚えてくれます。トイレの場所を覚えたら、留守中でも自分でトイレができるようになるはずです。
叱らず根気強くトレーニングする
最初の段階では、トイレのトレーニングがうまくいかないかもしれません。トイレがうまくできなくても、叱らずに根気強く続けることが大切です。粗相をしたときに叱ると、排泄がいけないことだと思ってしまうかもしれません。
トイレのタイミングがきたら、トイレの場所を教えます。トイレで排泄ができたら、褒めてあげるのを繰り返しましょう。粘り強く繰り返すことで、自然とトイレが覚えられます。トイプードルが留守番できるように、トイレトレーニングは怠らないようにしてください。
トイプードルの上手なしつけ方②コマンド
トイプードルと主従関係を築く上で大切になるのが、コマンドです。コマンドとは「座れ」「待て」といった指示を出し、トイプードルに従ってもらうトレーニングのこと。コマンドができるようになると、興奮したときに落ち着かせるのも楽になります。家族で言葉を統一し、コマンドを覚えさせましょう。
「座れ」の教え方
「座れ」を覚えさせるときは、おやつを活用します。おやつをトイプードルの鼻先に持っていき、後ろへ動かしてください。こうすると、自然とおすわりの状態になります。トイプードルが座ったら「座れ」と言い、おやつをあげて褒めましょう。これを繰り返した後、「座れ」と指示のみを出しておすわりをさせるようにします。
「待て」の教え方
トイプードルがおすわりした状態で、目の前に手のひらを出し「待て」とコマンドを出します。「待て」を解くときは「よし」と号令をかけましょう。待ては数秒からスタートし、徐々に時間を伸ばします。きちんと待てたら、褒めてあげてください。
「伏せ」の教え方
犬をおすわりをさせてから、鼻先におやつを持っていき、徐々に地面に近づけていきます。こうすると、伏せの状態になるので、おやつを与えながら「伏せ」と言ってください。これを繰り返した後、おやつを出さずに「伏せ」の指示を出します。伏せができたら、思い切り褒めてあげましょう。
トイプードルの上手なしつけ方③無駄吠え
トイプードルのしつけで気をつけておきたいのが、無駄吠えです。トイプードルは猟犬としてのルーツを持っているため、しつけを行なっていないと無駄吠えをする可能性が高くなります。留守中に無駄吠えを繰り返し、近所迷惑になっては大変です。無駄吠えを抑えるために、しつけを行なっていきましょう。
吠える原因を探る
まずは、どうして無駄吠えをするのか知ることが大切です。トイプードルは、さまざまな原因で無駄吠えをするようになります。飼い主への依存度が高い場合、留守番をするのが嫌で無駄吠えをすることがあるため注意が必要です。飼い主を下に見ている場合「自分の言うことを聞け」という意味で吠えることもあります。普段の生活を振り返り、原因を探ってください。
吠えている時に「待て」「座れ」をさせる
トイプードルが無駄吠えをしているときは、興奮状態にあります。吠えているときに「待て」「座れ」といったコマンドを出してください。トイプードルが指示に従い、吠えるのをやめたら褒めます。吠えているときに褒めたら逆効果なので、しっかり興奮を鎮めることが大切です。
大きな音でびっくりさせる
犬は聴覚が敏感なので、大きな音を出してびっくりさせるのも効果的です。トイプードルが無駄吠えを始めたら、大きな音を立てましょう。このとき、音の発生源がわからないようにするのがポイントです。ほかの人にも協力してもらい、トイプードルが見ていないところで大きな音を出してください。
音の発生源がわからないまま音を鳴らすことで、「吠えると、どこかで大きな音がする」という嫌な記憶を作ることができます。こうしたしつけをしておけば、留守中も無駄吠えをしない賢いトイプードルに育ってくれるはずです。

トイプードルの上手なしつけ方④噛み癖
トイプードルのしつけでは、噛み癖を抑えることも大切になります。トイプードルは体が小さいので、甘噛みをしても痛みを感じず、そのままで放置してしまいがちです。しかし、甘噛みがエスカレートして噛み癖がついてしまうことが多いため、きちんとトレーニングをしていきましょう。噛み癖をつけないためのしつけのポイントをご紹介します。
噛まれてはいけないものは置かない
子犬の頃は乳歯から大人の歯に生え変わるため、歯がムズムズとして噛み癖がつきやすくなります。これは生理現象でもあるので、噛まれてはいけないものは置かないようにして対処しましょう。犬が噛んだら危険なもの、誤飲をする可能性があるものも置かないようにしてください。こうして対処することで、噛み癖がつくのを防ぎやすくなります。
おもちゃを与える
歯の生え変わり時期を迎えた子犬は、物を噛むことが多くなるため、おもちゃを与えるのがおすすめです。噛んでも大丈夫なおもちゃを与えることで、生え変わりの時期を乗り越えやすくなります。噛んでストレスを発散できるのもポイント。おもちゃだけでなく、子犬用のガムを与えて噛んでもらうのも効果的な方法になります。
噛んだらすぐに注意する
もし、飼い主を噛むようなことがあったら、すぐに注意をしてください。噛んだ直後に注意しないと、トイプードルは何が悪いのか理解してくれません。「ノー」「ダメ」といった短い言葉を使い、犬の目を見て叱ると効果的です。噛んでも放置しておくと、噛み癖がつきやすくなります。甘噛みも見逃さず、なるべくトレーニングをしましょう。
噛まれたら奥に押し込む
子犬のときに飼い主を噛むのは、順位付けをしている可能性があります。噛まれたままにすると、下に見られてしまうかもしれないので、きちんと対処しましょう。手を噛まれたら、喉の奥の方に押し込むようにするのがポイントです。手を押し込んで苦しい思いをさせることで「噛むと嫌なことがある」と覚えさせられます。飼い主が主導権を握るためにも、意識して行なってください。
絶対にNGなしつけ方

トイプードルのしつけを行うのはとても大切なことですが、中にはやってはいけないこともあります。間違ったしつけを行うことで、逆効果になってしまう場合もあるため、注意が必要です。ついついやってしまいがちなNGポイントもあるため、基本を把握した上でしつけを行うようにしてください。犬と良い関係を築くためにも、NGなしつけは避けていきましょう。
大声で怒鳴る
しつけのときに大声で怒鳴るのはやめてください。大声で怒鳴ることで、犬に恐怖心を与えてしまいます。悪いことをしたときは、犬の目を見て低い声で叱るのが基本です。大きな声は出さず、低い声で「ノー」「ダメ」と叱ってください。目をしっかりと見ることで、犬に叱っていることを理解させやすくなります。大きな声で怒鳴っていると信頼関係が崩れるので気をつけましょう。
体罰を与える
犬のしつけにおいて、最もやってはいけないのが体罰です。もし、犬が言うことを聞かなかったとしても、決して手をあげないでください。殴る・蹴るといった体罰を行なっても、恐怖心を植え付けるだけでしつけになりません。飼い主に対する信頼がなくなり、言うことを聞かなくなる可能性が高くなります。
しつけは、根気強く続けることが大切です。もし、トイプードルが言うことを聞かなかったとしても、粘り強く指示を出すようにしてください。きちんと基本を守ってトレーニングをすれば、理解してくれる日がやってきます。体罰は絶対に行わず、信頼関係を築けるしつけを行なっていくことが大切です。
トイプードルを上手にしつけよう!
トイプードルは、さまざまな犬種の中でも特に賢いと言われています。子犬の頃からしつけをすれば、飼い主の言うことを聞く良い子になってくれるので、甘やかさずにトレーニングをすることが重要です。トイプードルのしつけを行うときは、コマンドの言葉を統一し、理解しやすい工夫をするとスムーズにトレーニングができます。また、徐々にしつけに慣れさせることも大切です。
留守中に無駄吠えやトイレの粗相がないように、初期の段階でしつけを行うようにしてください。しつけができたトイプードルなら、安心して留守番をさせることができます。室内飼いが基本のトイプードルだからこそ、留守番ができる万全の状態を整えることが、しつけのポイントです。適切なしつけを行なって、トイプードルと良い関係を築いていきましょう。