犬の適切な睡眠時間って?寝不足にさせないためのポイントも解説

犬に適切な睡眠時間や、睡眠不足になる理由についてまとめました。犬の健康を守るためには、睡眠時間を十分にとることが大切です。成犬と子犬とでは睡眠時間が異なるので、その点にも注目して犬が健康的な睡眠をとれるようにしていきましょう。

犬の適切な睡眠時間って?寝不足にさせないためのポイントも解説

目次

  1. 犬の睡眠時間をすべて解説!
  2. 犬の平均睡眠時間
  3. 犬の睡眠が長時間である理由
  4. 睡眠時間が不足した場合
  5. 犬に最適な睡眠を取らせるコツ
  6. ぐっすり眠れる!おすすめ犬用ベッド
  7. 睡眠から愛犬の健康をサポートしよう!

犬の睡眠時間をすべて解説!

犬の健康を守るために大切なポイントになるのが、睡眠時間です。きちんと睡眠をとることができず、睡眠不足になると犬の健康を害する可能性もあるため、注意が必要になります。子犬や成犬、老犬といったように年齢によっても適切な睡眠時間は異なるので、きちんと睡眠がとれるように意識していきましょう。

本記事では、犬の睡眠時間や睡眠不足になる理由についてまとめました。子犬や成犬に必要な睡眠時間はどのくらいなのか、睡眠不足になる理由は何か把握しておくことで、犬の健康維持に役立てられます。犬が睡眠不足にならないように、環境を整えてあげてください。

犬は約半日が睡眠時間

子犬や成犬によって微妙に異なりますが、犬の睡眠時間は半日以上と言われています。人間の睡眠時間が平均で7時間と言われているのと比べると、犬の睡眠時間はとても長いことがわかります。確かに、犬を飼っていると寝ているところを見ることが多いのではないでしょうか。犬にとって、十分な睡眠時間は健康を保つためにとても大切なポイントになります。

1日の大半の時間を寝て過ごすからこそ、犬の睡眠環境を整えてあげることはとても大切です。睡眠環境が悪いと、きちんと寝ることができず、睡眠不足になってしまうかもしれません。犬の睡眠について詳しく学んで、健康維持に役立ててみてください。犬がきちんと睡眠をとることができれば、いつでも元気いっぱいな様子を見せてくれるはずです。

犬の平均睡眠時間

まずは、犬の平均睡眠時間からチェックしていきましょう。犬の睡眠時間は半日以上と言われていますが、子犬や成犬によって睡眠時間は異なります。犬の成長度合いに合わせた睡眠時間をとってあげることが大切なポイント。睡眠時間が十分であれば、健康的な体作りを行うことができるようになります。犬の睡眠時間の基本的な情報についてご紹介するので、参考にしてください。

子犬期は約18~19時間

子犬の平均的な睡眠時間は、18時間〜19時間と言われています。子犬は、1日の半分以上は寝ているということになります。成長段階にある子犬は、十分な睡眠時間をとることで体の成長を促しているのがポイントです。睡眠中に子犬の体作りが行われ、健康的な成犬になるための基礎を作ります。しっかりと栄養と睡眠時間をとることが、子犬を健康に成長させるためには大切です。

好奇心旺盛な子犬は、たくさん遊び、駆け回ることが多いのも睡眠時間が長い理由です。まだ体が十分に作られていないため、たくさん動くことですぐに疲れ、長い睡眠が必要となります。子犬と遊んでいたら、急に寝てしまったことはありませんか?そういった場合は無理に起こさずに、ゆっくりと子犬を寝かせてあげてください。

とても可愛いからこそ、子犬にかまいたくて寝ているのを邪魔してしまう場合もあるかもしれません。しかし、子犬をかまいすぎると十分な睡眠時間をとることができず、睡眠不足の原因になります。子犬が寝たときは何もせず、成長を見守ってあげることも重要です。

成犬やシニア犬は約10~12時間

子犬から成犬になると、睡眠時間は短くなります。成犬〜シニア犬は、10時間〜12時間程度が平均的な睡眠時間です。成犬の場合は活動時間が長くなるため、それに伴って睡眠時間が短くなります。子犬の頃はよく寝ていた子も、成犬になったら起きていることが多くなったというパターンが多いはずです。

それでも、成犬の睡眠時間は人間よりも長いです。犬は起きている間に多くのエネルギーを消費するため、しっかりと体を休めることが大切になります。成犬になった後も、ゆっくりと睡眠がとれるように飼い主が配慮してあげることが大切です。

成犬からシニア犬に入ると、睡眠時間は少し長くなります。年齢を重ねるごとに活動する時間が減り、寝ている時間が増えていくのがシニア犬の特徴です。シニア犬は徐々に体力が衰えてくるため、きちんと体を休めることが健康維持には必要不可欠となります。このように、子犬・成犬・シニア犬と睡眠時間が変わってくるため、年齢に合わせた睡眠時間を確保してあげてください。

犬種による違いもある

睡眠時間は、犬種によっても異なります。特に睡眠時間が長いと言われているのが、セントバーナードやマスティフを始めとした大型犬。大型犬はエネルギーの消費量が多いため、十分に睡眠をとってエネルギーを回復する必要があります。小型犬と大型犬を比べてみると、睡眠時間が全く異なるということに気づく方も多いのではないでしょうか。

小型犬は活発に動き回っているのに対して、大型犬は体を休めて寝ていることが多くあります。エネルギー消費量が多いからこそ、ゆっくりさせてあげることも大型犬にとっては大切です。体の大きさに合わせて、十分な睡眠をとれるようにしてください。

ボーダーコリーやシベリアンハスキーなど、古くから作業犬として活躍してきた犬は睡眠時間が短いと言われています。人間を手伝い、長時間作業をするために品種改良が重ねられ、短い睡眠時間でもエネルギーが回復できる体力を備えているのが理由です。こうした犬種を飼っている場合は、想像以上に睡眠時間が短いことに驚くかもしれません。

犬の睡眠が長時間である理由

続いて、犬の睡眠時間が長い理由についてご紹介します。人間と比べると、犬は長い睡眠時間を要するのが特徴です。同じように寝ているのに、なぜ犬の方が長い睡眠時間を必要とするのでしょうか。その理由を把握しておけば、犬の睡眠に関するメカニズムについてわかりやすくなるはずです。犬の睡眠について、理解を深めてみてください。

レム睡眠が多い

睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類にわけることができます。レム睡眠は、浅い眠りのことです。記憶や行動の整理を行うことも多く、レム睡眠時に夢を見るのが一般的と言われています。ノンレム睡眠は、深い睡眠のことです。脳が深い睡眠に入っているため、夢を見ることはありません。このレム睡眠とノンレム睡眠のリズムが、犬の睡眠時間の長さに関係しています。

犬の睡眠時間の大半は、レム睡眠とされているのが特徴です。レム睡眠は浅い眠りなので、長く寝ないと十分に体力を回復することができます。ノンレム睡眠とレム睡眠の割合は、2:8とも言われています。また、犬は20分周期にレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す睡眠リズムになることも多いため、短い睡眠時間だとエネルギー回復が困難になるのもポイントです。

人間は、90分間隔でノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返していることを考えると、犬の睡眠リズムがいかに忙しいかわかるのではないでしょうか。人間の方が深い眠りに落ちることが多いので、短い睡眠時間でも体力を回復することが可能です。こうした理由から、犬は長い睡眠を必要していると考えられています。

野生時期の名残

犬の睡眠が長いのは、野生時代の名残もあると言われています。野生だった頃、犬は夜に狩猟活動をしていました。夜に活動しているため、昼間は睡眠をとるのが野生犬の生活リズムです。現在の飼い犬は飼い主の生活に合わせて夜に睡眠をとることが多くなっています。しかし、野生時代に昼寝をしていた名残があるため、日中も睡眠とるようになりました。

このように、犬が長く睡眠をとるのにはさまざまな理由があります。犬がきちんとエネルギーを回復するためには、ゆっくりと睡眠をとることが大切です。犬がゆっくりと睡眠がとれるように、飼い主が配慮して暮らしていきましょう。

睡眠時間が不足した場合

犬は長い睡眠時間を必要としますが、何らかの原因で睡眠不足になってしまうことがあります。犬の睡眠不足はさまざまな障害を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。続いては、犬の睡眠が不足したらどのようなことが起こるのかチェックしていきましょう。睡眠不足の影響を把握しておけば、いかに犬にとって睡眠が大事なのか理解しやすくなるはずです。

ストレスが溜まる

犬は、睡眠不足になるとストレスが溜まりやすくなります。これは、自律神経の乱れが原因です。睡眠が不足すると、副交感神経と交感神経のバランスが悪くなり、ストレスを溜まりやすくなると言われています。人間も、睡眠不足になるとイライラすることが多くなるのと同じように、犬もストレスが溜まるため気をつけてください。

心身に悪影響が出る

犬は、エネルギーを回復するために長時間の睡眠を必要としています。睡眠が不足すると十分にエネルギーを回復できず、体に悪影響が出てしまうのも問題です。睡眠不足になることで、起きているときは元気がなくなり、ぐったりとした状態になってしまうかもしれません。また、疲れた状態になることで気持ちも落ち込み、心身ともに悪影響が及ぼされます。

また、高齢犬の睡眠時間があまりにも短い場合は認知症になっている可能性があります。夜中に眠ることがなくなり、吠えながら徘徊するような様子を見せたら、認知症になってしまったかもしれません。適切な睡眠をとれているか否かは犬の健康を知る上でも大切なヒントになります。犬が睡眠中の様子もきちんと確認して、健康状態を確かめてください。

犬に最適な睡眠を取らせるコツ

犬の健康を保つためには、十分な睡眠が必要不可欠です。犬が心地良く睡眠がとれるように、環境を整えていきましょう。犬がリラックスして眠ることができるようにするコツについてまとめました。犬の睡眠不足を感じている場合は、取り入れてみてください。

安心して眠れる場所を用意する

犬が安心して眠れる場所が作れることは、とても大切なことです。犬が寝たいと思っても、大きな音がしたり、ほかの気配を感じて眠れない場合もあります。人間が集まる場所からは、少し離れた場所にベッドを置くのがおすすめです。ベッドも、犬が寝やすいようにクッション性の高いものを選ぶのが良いでしょう。

ベッドは、ある程度の高さがあるものが良いと言われています。床に近いと、人間が歩いたときの振動音や生活おんが伝わりやすくなるため、睡眠不足の原因になるかもしれません。厚みのあるベッドならクッション性も高いので、犬がゆっくり眠るのに最適です。犬が寝やすいように配慮してみてください。

適切な室温に設定する

犬にとって最適な室温にすることも、快適な睡眠には欠かせません。犬は、暑すぎても寒すぎても十分な睡眠をとれなくなってしまいます。夏の場合は、22~25℃の温度を保つと良いとされています。冬は、20~25℃に設定するのがおすすめです。犬が快適に眠れるように、飼い主がいないときもエアコンをつけるようにしてください。

夏は、暑すぎる環境にいると熱中症になる可能性も出てきます。熱中症のリスクを下げるためにも、夏の室温管理は欠かさないようにすることが大切です。エアコンだけでなく、扇風機や冷感マットなどを活用するのもおすすめの方法になります。

入眠しやすい照度にする

夜になっても部屋が明るいと、入眠しにくくなってしまいます。飼い主が起きていたとしても、犬が寝やすいように照度を落としてください。間接照明に切り替えたり、部屋全体の照明の明るさを落とすのがおすすめです。このように工夫をして、犬が寝やすいようにしていきましょう。

ぐっすり眠れる!おすすめ犬用ベッド

犬にぐっすりと寝てもらいたいときは、ベッドにこだわるのもおすすめの方法です。犬用のベッドはペットショップや通販などで手に入れることができるので、厳選してみてください。人気を集めているベッドをご紹介します。

あごのせソファベッド

犬は、何かにあごを乗せた状態で眠るのが好きと言われています。そんな犬にぴったりなのが、あごのせソファベッドです。縁の部分が高くなっており、犬があごを乗せるのに最適。丸洗いできる素材なので、清潔な状態を保てるのも魅力です。

わんふわドーナツ

ふわふわとクッション性の高いドーナツ型のベッドです。見た目も可愛いので、インテリアにこだわりたい飼い主にもおすすめ。ふんわりとした質感が、リラックスした眠りへと誘ってくれます。ただし、大型犬には向かないので、小型犬〜中型犬用に活用してください。

ニトリの犬用ベッド

ニトリで販売されている犬用ベッドは、周りを囲む形になっているので、犬が落ち着いて寝やすくなっています。保温性も高く、寒い冬の時期に大活躍してくれるのではないでしょうか。適度なふんわり感もあり、快適な睡眠を提供してくれます。

睡眠から愛犬の健康をサポートしよう!

犬の健康をサポートするためには、きちんと睡眠をとれる環境を確保することが大切になります。もし、犬が睡眠不足になっているなら、何らかの理由があるかもしれません。犬の睡眠不足を感じたら理由をチェックし、快適に睡眠がとれるようにしてください。犬の成長段階に合わせた睡眠をとれるように工夫して、いつまでも健康でいてもらいましょう。

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