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【犬好き必見】雑種犬の特徴を解説!ミックス犬との違いはなに?
複数の血統が混じった雑種犬は、個性的で魅力あふれる犬が多いことでも知られています。そんな雑種犬の特徴とは、どのような点なのでしょうか。今回は雑種犬の特徴や性格、飼い方の注意点などを詳しくご紹介します。また、雑種犬とミックス犬との違いについても解説します。

雑種犬の特徴・ミックス犬との違いを解説

ペットして飼育される犬には、大きく分けて純血種と雑種がいます。純血種はいわゆる血統書のついた犬で、トイプードルや柴犬などそれぞれ同じ犬種同士を交配して生まれた犬です。そして雑種は、簡単に言うと異なる血統の親を持つ犬のことです。これに加えて最近では、「ミックス犬」という言葉もあります。

ミックス犬も異なる犬種の親同士を掛け合わせて生まれた犬ですが、雑種とミックス犬の違いとは何なのでしょうか?今回は雑種犬の特徴や飼い方、注意点について詳しく解説したいと思います。またミックス犬と雑種との違いについても、ご紹介します。
雑種犬は「複数の血統を持つ犬」

雑種犬とは、どんな犬を指すのでしょうか。雑種犬は、複数の犬種が混じり合って生まれた犬のことです。それに対して、身体的な特徴や性格的特徴を固定するために長年同種の犬を掛け合わせて作られた犬が、純血種です。

純血種は血統を保つため、ほとんどの場合繁殖が管理されています。雑種犬は純血種のように特定の犬種同士を掛け合わせているのではなく、自然繁殖で生まれた子がほとんどです。そのため、見た目や性格にばらつきがあります。
ミックス犬は「親が純血種同士の犬」

では雑種犬とミックス犬の違いは、どこにあるのでしょうか。ミックス犬も異なる犬種同士を掛け合わせて作られるので、大きく分けると雑種犬ですが、ミックス犬と呼ばれる犬には3つの大きな特徴があります。まず、両親とも純血種の犬であるということです。

そして純血種の親同士から産まれた1代目の子であることと、人によって交配が管理された犬であるというのがミックス犬の条件です。ミックス犬は体の特徴や性格にばらつきがあるところは雑種犬と一緒ですが、ミックス犬と呼ぶには色々な条件があることを覚えておきましょう。

雑種犬の特徴

異なる血統の犬が交配して生まれた雑種犬は、家庭でペットとして最もよく飼われている種類です。そんな雑種犬には、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは雑種犬の身体的な特徴や性格、寿命などについて解説します。
個性的な容姿・性格をもつ

雑種犬は様々な血統が混じり合っているため、見た目のバリエーションがとても豊富です。例えば被毛の色や模様も、純血種では見られないような独特のものが多く見られます。体格もそれぞれで、成犬になるにつれて容姿が変わることも多いと言われています。また性格もそれぞれ違い、子犬の時と成犬になった時とで性格が変わることもあるようです。
日本の気候に合っている

雑種犬の特徴には、日本の気候にあっていることが多いということが挙げられます。雑種犬は地域に根差した犬同士が交配して繁殖した犬であることが多いため、例えば北海道など寒い地域で生まれた雑種犬は寒さに強く、沖縄など暖かい地域で生まれた雑種犬は暑さや湿度に強いなど、その土地の気候に順応していることがほとんどです。
このように、日本の雑種犬は先祖代々日本の気候の中で生活してきた犬同士が交配して生まれた犬ですので、日本の気候に合った体質をもっており、飼い方も難しくありません。また、屋外で飼育するのに向いているとも言えます。
平均寿命が長い

雑種犬は、純血種の犬と比較して寿命が長いと言われています。その理由としてはまず、純血種の一部には遺伝的に短命になってしまう犬がいるからです。また雑種犬はさまざまな遺伝子の掛け合わせによって生まれているので、交配の過程で遺伝的欠点が補われることになり、丈夫な体になって寿命が延びると考えられています。
ただし雑種犬が純血種よりも寿命が長いという根拠はなく、一説には雑種犬も純血種も寿命の長さに違いはないという人もいます。寿命の短い長いははっきりと分かりませんが、純血種より雑種犬が体が強いというのは明らかになっているので、それだけ命にかかわる病気やケガに強いと言えるでしょう。
雑種犬の注意点

個性的で独特の魅力があり、寿命も純血種より長いと言われている雑種犬ですが、もし雑種犬をペットにする場合、何か注意しておくべきポイントはあるのでしょうか。雑種犬は色々な血統が複雑に混じり合っているため、純血種と異なってこの犬はこういう傾向という情報やマニュアルがありません。
そのため雑種犬を飼育するときは、性格や体格はその子の個性だと受け止めて、どんな風に育っても受け入れる覚悟が必要です。ここでは、そんな個性的な雑種犬を飼う時の注意点をご紹介します。
性格が予測できない

雑種犬はさまざまな犬種の気質が混じっているため、どんな性格になるのか予測できないというデメリットがあります。雑種犬の性格は個体によって千差万別で、子犬の時と成犬とでも性格が変わることもしばしばです。
賢い子なのか、気難しい子なのか、神経質な子なのか、陽気な子なのか、飼い始めは性格が分からないため、しっかりとその子の気質や性格を見極めて、その犬に合わせてしつけを行う必要があります。
病気が予測できない

犬は犬種によって、なりやすい病気があると言われています。純血種やミックス犬であればあらかじめなりやすい病気を予想できるため、飼い主さんも準備や対策が出来ます。しかし雑種犬の場合には親犬の血統が特定できないため、どんな病気になりやすいのかが予測できず注意が必要です。ただし純血種のように遺伝性の病気にはかかりにくく、体も強い傾向にあります。
必要以上に病気に警戒する必要はありませんが、食事の管理や適度な運動はしっかりと行い、病気を予防しておくことが大切です。また、何か体調に変化があったらすぐにかかりつけ医の診察を受けるようにして、早期発見と早期治療を心がけましょう。
成長後のサイズが予測できない

雑種犬を飼う時の注意点としては、成長後のサイズが予測できないということも挙げられます。一般的に雑種犬は中型犬が多いのですが、思いがけず大きく成長してしまうこともあります。住宅問題などで大きくなりすぎると犬を飼えないという方は、雑種犬を飼う時は特に注意しましょう。
雑種犬の飼い方

見た目や性格が個性的で魅力あふれる雑種犬をもし飼いたいなら、どのような点に気を付けて飼育すれば良いでしょうか。雑種犬の飼い方には、純血種の犬を飼う場合よりもコツが必要です。ここでは、雑種犬の飼い方のポイントを解説します。
迎え入れるのは「譲渡」が一般的

雑種犬は、ペットショップやブリーダーからの販売はありませんので、もし迎え入れたいときは譲渡が一般的です。譲渡の方法としては知人から譲り受けたり、保護犬の里親になったりする方法があります。価格も譲渡してくれる相手次第なので、相場というのはなく、無償で譲渡してもらうことも多いようです。
社会化・主従関係を覚えさせよう

雑種犬の飼い方でやはり気になるのは、しつけの仕方ではないでしょうか。性格には個性があるものの、基本的には他の犬と同じようにすればOKです。しつけは第一に愛情を持って行って、早いうちに社会化させたり、主従関係を覚えさせたりすることが大切です。
成長に応じて根気よくしつけよう

雑種犬は先ほど注意点でもご紹介したように、性格の予測がつかないことが多いです。そのため、犬によってはなかなか教えたことを覚えてくれなかったり、しつけが難しいと感じたりするかもしれません。雑種犬のしつけをするときには、その子の個性に合わせてゆったり育てる覚悟が必要であると心得ましょう。
雑種犬に会える!全国の譲渡会情報

雑種犬はペットショップで購入出来たりブリーダーから譲り受けたりできないため、譲渡という方法で飼い始めるのが一般的です。雑種犬を飼いたいけれど身近に譲渡してくれそうな人がいないという時には、雑種犬の譲渡会を訪れてみてはいかがでしょうか?ここでは、雑種犬に会うことが出来る全国の譲渡会情報をご紹介します。
環境省・譲渡会のお知らせ
雑種犬の譲渡を希望するなら、まずは環境省が管轄している譲渡会の情報を見てみましょう。これは日本全国の自治体が保護した犬や猫を、里親として譲り受けられる制度です。全国の自治体の保健所が散り頻っており、運営は自治体によってまちまちですが定期的に譲渡会を開いているところもあります。
譲渡会を開催するだけではなく、しつけの仕方や飼い方をしっかり教えてくれる自治体もありますので、雑種犬の飼育に興味があるならまずはお住いの地域で譲渡会が開催されていないかを調べてみましょう。
OMUSUBI
雑種犬の譲渡会は、環境省だけでなく民間の団体でも行われています。OMUSUBIは、全国で開催されている譲渡会の情報を集めたサイトで、保護犬と里親を結ぶ役目を果たしています。日本全国の譲渡会の情報が掲載されているので、環境省の譲渡会情報と合わせて確認しましょう。
さらにこのサイトには、現在里親を募集している犬の写真が掲載されています。お気に入りの子を見つけたら、実際にアポを取って会いに行くことも可能です。またOMUSUBIでも、譲渡会以外にしつけ教室や各種イベントの情報を掲載しています。
雑種犬ならではの魅力を楽しもう
今回は独特の見た目と予測不能な性格が魅力の雑種犬について、雑種犬の特徴や飼い方、雑種犬を譲り受ける方法などをご紹介してきました。雑種犬には血統種にはない個性的な魅力があり、決まったマニュアルや飼い方がないので、犬好きの人にはたまらない魅力があるようです。どんな犬を飼おうか悩んだら、魅力あふれる雑種犬をパートナーに選んでみてはいかがでしょうか。