野性味あふれるアメリカンボブテイル！フレンドリーな性格にギャップ萌え

野性味あふれるワイルドな外見をしたアメリカンボブテイルは、温厚で寂しがりやな性格だと言われています。最近では、アメリカンボブテイルの外見と性格のギャップに注目が集まり、人気が上昇しているようです。そこで今回は、アメリカンボブテイルの毛色や性格の特徴、購入方法を詳しくご紹介します。

アメリカンボブテイルが生み出されるきっかけとなったのが、ある夫婦と尻尾が短いキジトラとの出会いです。その夫婦はアリゾナ旅行中にキジトラ柄の毛色をした子猫と出会い、「ヨディ」と名付け家族として迎え入れました。夫婦はヨディを自宅で飼っていた猫と交配させると、産まれた子猫の毛色などはそれぞれ違いましたが、全てが短い尻尾となったそうです。

ヨディはその後もブリーダーによって改良が行われ、スタンダードと呼ばれるアメリカンボブテイルが誕生しました。そしてアメリカンボブテイルは1989年にTICAに認定され、正式な猫種として登録されたのです。アメリカンボブテイルは比較的歴史が浅い猫種のため日本での認知度が低く、国内での入手も困難と言われるほど希少な猫種です。

アメリカンボブテイルは見た目にさまざまな個性があるため、数ある猫種の中でもひときわ目立つ猫です。そこで、尻尾の形や毛色、瞳の色について詳しくご紹介します。アメリカンボブテイルは、毛色も目の色もバリエーションが豊富で、個性豊かな猫種です。それぞれの特徴を深く知り、アメリカンボブテイルならではの魅力に迫りましょう。

尻尾の形は猫種によって個体差が大きく、ふさふさした尻尾をもつ猫種や、ボディと同じ長さの尻尾をもつ猫種もいます。そんな中アメリカンボブテイルは、他の猫に比べると尻尾が短く愛らしい印象が特徴。この短い尻尾は優性遺伝でウサギのように丸く、平均で2.5センチと言われています。

警戒すると短い尻尾が背中まで持ち上がる、といった特徴もあるようです。また短い尻尾は折れていたり、クルンと巻いていたりと形に決まりはなく、アメリカンボブテイルそれぞれの個性として認められています。個性的な尻尾はチャームポイントでもあり、アメリカンボブテイルの人気の秘密です。

アメリカンボブテイルは筋肉質でがっしりとした体型で、骨格タイプはロング&サブスタンシャルに分類されています。メインクーン･ラグドール･ノルウェージャンフォレストキャットなど、大柄な猫が属している骨格タイプです。アメリカンボブテイルの平均体重は一般的な猫よりも重く、だいたいオスで6キロ、メスで4.5キロあると言われています。

しかし筋肉質で骨格もしっかりしているため、抱き上げるとずっしりとした重みがあり、体重よりも大きく見られがちです。また楕円形の顔でアゴがしっかりしており、前足に比べると後足が長いといった特徴もあります。アメリカンボブテイルは体が大きい割には運動量が多い猫種なので、しっかり体が動かせる環境を整えてあげることが大切です。

アメリカンボブテイルは毛色パターンが豊富です。毛色の種類は、ブラック･ホワイト･クリーム･シナモン･チョコレート･レッド･ライラック･フォーン･ブルーと、バリエーションに富んでいます。毛色の特徴以外では、耳の先に「リンクスティップ」と呼ばれる毛が生えているのもアメリカンボブテイルの特徴の一つです。

そしてアメリカンボブテイルは、短毛種と長毛種のどちらも誕生する猫種です。短毛種はアメリカンショートヘアに見た目が似ていることから、アメリカンボブテイルショートヘアと呼ばれる事もあります。アメリカンボブテイルの短毛種は、一般的な短毛種と比べると毛が長めで密集しているのが特徴的。一方、長毛種は短毛種に比べて密集しておらず、絡まりにくい毛質をしています。

またアメリカンボブテイルはダブルコートの被毛で、夏と秋に毛が抜けやすく、ブラッシングが欠かせません。短毛種であれば週に1回、長毛種であれば週2回は必ずブラッシングを行うようにしましょう。ブラッシング以外でケアしたい場合は、蒸しタオルで全身をマッサージしながら被毛を整えるという方法もおすすめです。

アメリカンボブテイルの目はアーモンド型をしていて、耳に向かってやや傾いて付いているのも特徴。決してシャープな印象は与えず、愛くるしさを感じさせる目をしています。目の色は10種類ほどあると言われています。挙げられるのはオレンジ･イエロー･ゴールド･カッパー･ヘーゼル･グリーン･ブルー･アクア･サファイアブルーに加え、左右で目の色が異なるオッドアイです。

猫を飼う上で気を付けなければいけないのが、遺伝性疾患のリスクです。遺伝性疾患とは、遺伝子の変異によって引き起こされる病気のこと。ペットショップやブリーダーが取り扱っている純血種の中には、遺伝性疾患を持っている可能性が高いと言われています。しかしアメリカンボブテイルは遺伝性疾患のリスクが少ないので、比較的安心して飼える猫種です。

猫の遺伝性疾患は、現在で300種類ほど確認されているようです。この病気の原因は、「近親交配」が繰り返されることと言われています。アメリカンボブテイルの場合は認定される前に交配が見直された猫種のため、遺伝性疾患のリスクが少ないのです。

さらにアメリカンボブテイルは平均寿命が14歳から18歳と、ほかの猫に比べると寿命が長い猫種。そして長生きしているときに気を付けなければいけないのが、膀胱炎や尿結石、腎不全などの尿路疾患です。膀胱炎や尿結石になると頻繁にトイレに行くにもかかわらず、尿がなかなか出ないといった症状がみられます。

こうしてなんらかの症状が見られる場合は病気に気付きやすいですが、腎不全の初期段階は無症状だと言われています。尿が薄かったり大量に排泄したりといった症状が見られる頃には、すでに症状が進んでいることがほとんどです。尿路疾患の症状が確認できたときは、すぐに動物病院を受診しましょう。

アメリカンボブテイルを飼いたいと思っている方は毛色などの見た目だけでなく、性格の特徴も知っておくようにしましょう。猫は性格によって飼い方やしつけ方を変えないと、ストレスを与えてしまうことになるので注意が必要です。アメリカンボブテイルは飼いやすい猫だと言われているので、性格を網羅することで良い関係を築きやすくなるでしょう。

猫は気分屋であったり、こだわりが強かったりと個体によって性格に違いがあります。アメリカンボブテイルは基本的に温厚で大人しい性格なので、猫を飼ったことのない初心者や子供をもつ家庭に向いている猫種です。またワイルドな見た目とは対照的に、おっとりとした性格で人付き合いが上手なので、人間に対してフレンドリーに接してくれます。

さらに、飼い主が体調不良のときは寄り添って安心感を与えてくれたり、猫同士がけんかをしていると仲裁に入ったりと平和主義な一面もあります。そのためアメリカではアニマル･セラピーで活躍することもあるほどです。人とも自分以外の動物とも仲良くできるアメリカンボブテイルは、多頭飼い向きでとても飼いやすい猫だと言われています。

人間に対して愛情深いアメリカンボブテイルは、その分寂しがり屋な性格をしています。飼い主のお留守番が多かったり、あまり構ってもらえなかったりするとストレスを感じるので、できるだけたくさん構ってあげましょう。また好奇心旺盛で運動量が多い猫種なので、おもちゃなどで一緒に遊んであげるととても喜びます。

アメリカンボブテイルを飼いたい、と思ったときに気になるのが購入方法ではないでしょうか？よく見かける猫種であれば近辺のペットショップなどで購入できますが、アメリカンボブテイルは希少な猫なので入手困難と言われています。そこで、アメリカンボブテイルの詳しい購入方法や価格相場をご紹介します。

アメリカンボブテイルの価格相場は、国内のペットショップで15万円から30万円ほどです。しかしアメリカンボブテイルはアメリカが原産の猫種であるため、国内のペットショップではほとんど見かけません。そして購入することも難しく、国内でアメリカンボブテイルに出会えるのは奇跡とも言われています。

またアメリカンボブテイルを、国内のブリーダーから探すことも難しいそうです。国内でアメリカンボブテイルを取り扱っているブリーダー自体がいないようなので、アメリカのブリーダーを探さなければなりません。その際はインターネットなどを利用したブリーダーとのやり取りが必要になりますが、英語が苦手な方の場合は難しいかもしれません。

国内でアメリカンボブテイルが購入出来ないとなると、輸入代行業者を利用しなければなりません。輸入代行業者とは、国内で入手困難な猫を海外から輸入したいときに書類の作成や検疫、申請などを代行してくれる業者のことです。アメリカンボブテイルが国内で入手できないときは、輸入代行業者を利用して海外から輸入することも検討してください。

海外ではアメリカンボブテイルが7万円前後で販売されています。しかし、輸入代行業者を利用する場合はさらにさまざまな費用がかかるため、30万円から40万円ほどの料金がかかることもあるそうです。アメリカンボブテイルを海外から購入したいと思ったときは、値段のこともよく考えてから輸入代行業者を利用しましょう。

アメリカンボブテイルは運動量が多い猫種なので、キャットタワーを設置して運動できる環境を整えてあげましょう。そうすることで肥満やストレスの予防に繋がります。またアメリカンボブテイルは体重が重いので、突っ張り型のキャットタワーがおすすめです。アメリカンボブテイルに適したキャットタワーをいくつかご紹介するので、参考にしてください。

まずおすすめしたいのが、キャットフレンドプレイタワーです。5階建ての突っ張り型キャットタワーで、スイングポールやルームなど、猫が喜ぶオプションもついています。体重は18kgまで対応可能で、高さは225cmから270cmの間で調節ができます。参考価格は7,979円と、他のキャットタワーに比べるとリーズナブルな点も魅力的です。

ボンビアルコンのキャットポール（キャットタワー）は、シンプルでスリムなデザインが特徴。部屋が狭いという方でも、こちらのキャットタワーなら場所を取りすぎません。猫が喜ぶハンモックが付いているのも魅力的です。高さは220cmから265cmの範囲で調整可能で、参考価格は15,800円です。

おしゃれなキャットタワーを探している方におすすめなのが、mauのタワートルテです。とにかくスリムかつシンプルなデザインなので、インテリアの邪魔になりません。またステップ配置は猫が頂上までリズミカルに登れるように計算されているので、猫に優しいキャットタワーです。高さの調節幅は234cmから266cmのあいだで、参考価格は11,065円です。

らせん状に設置されたステップが特徴的な、キャットバンテージプラスもおすすめです。頂上のステップは広めなのでゆったりとくつろげ、部屋中を見渡せるので猫にとって快適。土台部分は直径が12.5㎝とスリムなので、狭い空間に置いても邪魔にならず圧迫感もありません。高さは232cmから252cmの間で調節ができ、参考価格は22,719円です。

キャットベースは猫の運動傾向に合わせて設計されたキャットタワー。垂直運動が好きな猫のために、広めで移動しやすい長方形のステップを使用しています。そのためアメリカンボブテイルのような大柄猫や、小回りが苦手な猫でも登り降りしやすいです。重さは8kgまで対応しており、高さの調節幅は228cmから273cm、参考価格は29,800円です。

ネコちゃんタワーCI071は、たくさんのオプションが付いた人気のキャットタワーです。爪とぎやハンモック、お部屋など、これ一つでくつろいだり運動したりできる優れもの。高さは240cmから260cmまで調節可能で、参考価格は7,980円です。突っ張り型の大きめサイズでも、低価格で購入できるという魅力もあります。

今回はアメリカンボブテイルの特徴や性格、購入方法などをご紹介しました。温厚な性格で、毛色や目の色のバリエーションも豊富なアメリカンボブテイルは、個体によって個性が光ります。個性的で希少なアメリカンボブテイルを飼いたいと思っている方は、特徴や性格を理解した上で家族として迎え入れましょう。